広島の大瀬良大地投手が5年目の今季、大きな進化を遂げようとしている。12日の阪神戦(マツダ)では7回1失点と好投し、リーグトップの5勝目。開幕投手の野村を欠く中、先発陣の中心的存在となっている。
活躍の要因は投球フォームにある。テークバック時に左手を高く上げるスタイルに改造。二段モーションへの罰則が廃止されたため左足の使い方も修正し、より体重の乗った力強い球を投げることができている。直球が走り、決め球のカットボールに磨きがかかった。
フォームを大幅に変えれば、投球のバランスを崩す恐れもある。そんな不安もあったが、オフに球団OBの黒田博樹さんと食事をした際、その迷いは消えた。「みんなどんどん成長して変わっていく世界。俺もいろんな環境、状況でスタイルや考え方をその時々で考えてやってきた。オフにしっかり考えて、チャレンジするものはすればいい」
メジャーでも活躍した大先輩の助言に大瀬良は「あれだけの方が言ってくださったことは励みになった」。柔軟な考えでさらなる高みを目指すと決めた。
ここまでの活躍について「僕にとってはアピールするチャンス。信頼を得られる投球をすることが大事」と大瀬良。言葉は控えめだが、登板するごとに勝ち星と自信を積み重ねている。(記録は13日現在)
(※引用元 JIJI.COM)