広島が28日、沖縄県沖縄市での2次キャンプを打ち上げた。初のキャンプ指揮となった新井貴浩監督(45)は「充実したキャンプだったし、あっという間だった」と振り返った。
「選手をしっかり見よう、コミュニケーションをたくさん取ろうというキャンプだったけど、一日一日があっという間に過ぎ、気が付けばキャンプが終わっていた」
各選手と可能な限り向き合った1カ月。名前を挙げる選手を問われると、「あえて名前を挙げません」と答えた。「みんな頑張っていた」。気遣いの人らしいMVP選出なしだった。
キャンプ後、2軍に行く選手についても最初の会見で「まだ言ってないから」と公表を控えた。まず本人に伝える配慮をした上で、あらためて「投手は森。(野手は)宇草、矢野、羽月」と明かし、理由も「森はずっといい。ファームで長いイニングを投げてくれと伝えた。(野手は1軍では)打席に立てなくなるから」と実戦機会を与えるためだと付け加えた。
日課となったサービスも継続した。仕切りがあり、選手に近づけないファンのところへ自ら出向いてサイン。一人一人に丁寧に接して球場を後にした。
(※引用元 中日スポーツ)