クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(14日開幕・マツダスタジアム)に向け、広島の”盾”が順調に仕上がってきた。
今季の安定した戦い支える矢崎拓也投手(29)、島内颯太郎投手(26)、栗林良吏投手(27)の勝ちパターン救援トリオ。8日の社会人チームとの練習試合でもそろって無失点など、ほころびは見られない。
互いに好投手をつぎ込む短期決戦。新井貴浩監督(46)は「ロースコアのゲームになると思う」と予測する。僅差になれば、モノを言うのが救援陣の力量だ。試合の後半に強さを発揮するだけでなく、後ろにこの3人がいることで先発も序盤から飛ばしていける。
CSは初体験となる3投手。栗林は「緊張しますし、不安な気持ちしかない」と正直に言う。
「大差で勝ってくれればいいなという気持ちでいっぱい。自分の出番がなくて勝てれば一番なので。2試合とも10対0で勝って、先発が完封してくれればなと思います」
これはあくまで栗林の願望。現実として「ロースコアで勝つしかない。シーズンもそうやって勝ってきた試合が多いので」と覚悟はしている。
CS未経験でも、短期決戦の経験は分厚い。社会人のトヨタ自動車では一発勝負でもまれ、プロ入り後も東京五輪で抑えを務めた。守護神をはじめとした勝ちパターンへの信頼は、短期決戦でもチームに落ち着きを与えそうだ。
(※引用元 中日スポーツ)