開幕前の予想を覆し、阪神と首位争いを繰り広げている広島。チームは好調を維持する一方で、フロントはある”誤算”に悩まされている。
「今季から加入した助っ人投手のトーマス・ハッチ(29)は防御率7点台と使い物にならず、野手のマット・レイノルズ(33)は不振。ジェイク・シャイナー(28)は右手を骨折して早々に戦線離脱しました。現在は2軍で実戦復帰しましたが、打率1割台と低迷しており、昨季、3Aで30本塁打、105打点をマークした実力を発揮できていない。
昨季限りで退団したライアン・マクブルーム(32)は70試合で打率.221、6本塁打、31打点と振るいませんでしたが、2022年は17本塁打を放っており、長打力不足に悩むチーム事情を鑑みて『クビにするのは時期尚早ではないか』という声も多かった。
ところが、渉外担当が『もっと打つ奴を連れてくる』と豪語して契約を更新しなかったのです。完全に目論見が外れたことで、松田元オーナー(73)もご立腹だといわれています。このオフにはフロントのスタッフが“大粛清”されるかもしれません」(球団OB)
6年ぶりの優勝のチャンスが目前に転がっているいま、球団はオフまで待つ気はない。7月末のトレード期限いっぱいまで、新助っ人やトレードで大砲を獲るべく動いているというのだ。
「今シーズン、4番を打ったのは堂林翔太(32)、小園海斗(23)、坂倉将吾(26)。いずれも主砲タイプではない。交流戦終盤からリーグ戦再開の時期に照準を定め、大砲を連れてくることができれば、混戦を抜け出して優勝できる可能性がグッと上がる」(同前)
補強の筆頭候補として名前が挙がっているのは、中日のダヤン・ビシエド(35)だという。
「中田翔(35)の加入でビシエドはレギュラー選手としての出場機会が減った。中田が故障明けで、交流戦に入った今はDHなどで出番がありますが、リーグ戦に戻れば再び余剰戦力になる。球団としても、飼い殺しにするよりは、トレードをまとめて交換要員をゲットしたほうがマシだと考えるはず」(セ・リーグ球団関係者)
広島のフロントは見事、大砲の獲得に成功して、オフの補強失敗を挽回することができるか!?
(※引用元 FRIDAYデジタル)