3年連続リーグ優勝から、まさかの最下位へ。広島の不振ぶりがいよいよシャレにならなくなってきた。
12日のDeNA戦(横浜)では、不振の田中広を1番から8番に下げ、3番を打っていた野間を1番、新3番にバティスタを起用。打順を大幅に組み替えたが、DeNA先発の今永の前に、安打は4回に菊池涼が放った1本だけ。三塁も踏めず完封負けを喫した。
緒方孝市監督(50)は「また切り替えて。反省するところは反省して、明日のゲームに臨むだけ」と絞り出したが、最下位脱出の糸口もつかめないまま、両リーグ最速の10敗目で借金は7に膨らんだ。
2年連続セ・リーグMVPの丸が巨人へFA移籍した穴はもちろん大きい。しかし、丸は昨年も4月28日に右足を痛め約1カ月間離脱したが、その間チームは11勝6敗1分け(勝率・647)を誇った。
某OBは「精神的支柱だった新井(貴浩氏)が引退した影響の方が大きい。おかしな雰囲気を出している選手に苦言を呈したり、自らムードメーカーとなって盛り上げたり、陰の貢献度は計り知れなかった。いまのチームは悪い流れになったときに歯止めがきかない」と指摘する。
4番の鈴木誠也外野手(24)は、開幕から今月6日の阪神戦までの8試合は打率4割、5本塁打と打ちまくっていたのに、翌7日の同カード以降の5試合は20打席連続無安打(4四球)。今季打率はあっという間に・244まで落ち込んだ。相手の徹底マークもさることながら、開幕から一向にチーム状態が上向かないことによる重圧に押しつぶされているといえるだろう。
(※引用元 夕刊フジ)