広島カープのペナント独走の一方で取り沙汰されるようになった広島ファンのマナー問題。クライマックスシリーズ(CS)の舞台となったホームのマツダスタジアムでもそれは起きていた。
広島が優勝してCS本拠地開催を決めてから数日後、あるチケット転売サイトにCSの内野自由席券が出品された。そこにはこのような説明があった。
〈「早めに並んで席を確保して欲しい」という代行依頼に応えるサービスです。当日は球場入り口にて面談後、「予約席=準指定席」まで、ご案内させていただく予定です〉
売値はナイター(金曜)7800円、デーゲーム(土曜)9800円で、通常価格(1700円)の5倍前後。その差額が出品者の“儲け”のようだが、自由席券なのに〈準指定席〉とはどういうことか。広島ファンが明かす。
「内野自由席は早い者勝ちで座席を確保していくのですが、前日や前々日からの泊まり込み組の中に、球場入りするや前方の席に荷物を置いて数席を占拠する人たちがいる。レギュラーシーズン中にもしばしば見られた光景です。そんな“転売ヤー”がいるから、広島ファンはマナーが悪いとか言われてしまう」
広島カープの入場券部も困った様子でこう答えた。
「我々としても頭を悩ませているのですが、家族連れのお父さんが家族分の席を確保するというケースもあるので、転売・席取り代行の人との見分けが難しい」
“転売ヤー”は日本シリーズでも同様の商売を目論んでいたようだが、結局広島の日本シリーズ進出はならず、「取らぬ鷹の皮算用」になった。
(※引用元 NEWSポストセブン)