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持ってる『男』、小園海斗にリベンジのチャンスを!/川口和久コラム

2019年7月16日

持ってる『男』、小園海斗にリベンジのチャンスを!/川口和久コラム

盤石の原巨人とどう戦うか

オールスターが終わったと思ったら、いきなり後半戦だ。

セ・リーグでは、ジャイアンツが2位に9.5ゲーム差の大独走で折り返したが、これに一番驚いているのが、原辰徳監督かもしれない。

もちろん、あの人のことだ。最後は自分たちが優勝!と思っていただろうが、1年目でもあり、試したいことが多かったのだろう。開幕から手探りの戦いが続いていたことは確かだ。

6月途中までは、前半戦は広島に僅差の2位につけていたら十分と思っていたじゃないかな。

野手に関しては、複数の捕手の併用、打順、若手野手の起用……いろいろ動かし、地固めが終わった気がする。打線はもう不安はないんじゃないだろうか。

いつも言ってるように原監督は「6回までは選手に任すが、7回以降はベンチで勝つ」という考え方の人。岡本和真や坂本勇人にバントをさせたり、終盤に“動く”原野球は選手に完全に浸透したと思う。

心配した投手陣も形になってきた。一番の課題と言われた7、8、9回の勝利の方程式もマシソン、デラロサ、中川皓太で構想的には固まりつつあるしね。

故障あがりのマシソン、新加入のデラロサがどこまでできるかはやってみなきゃ分からないけど、逆に言えば、ここが確立したら、もう、どこも太刀打ちできない。

現状、ジャイアンツにかみつける力があるのは、広島とせいぜいDeNAだと思っている。特に広島だ。選手層では巨人に及ばないが、個々の力は間違いなくある。

問題は前半戦後半の悪い流れを断ち切れたかどうか。オールスターを見ていると、鈴木誠也、大瀬良大地と投打の軸は戻ってきた。ちょっとしたことでまた、5月のカープに戻れるとは思うが、ゲーム差がな……。

そのための刺激として、小園海斗を一軍スタメンでいいんじゃないのかな。

フレッシュオールスターでは史上3人目の初回先頭打者弾。間違いなく、何か持っている。

あの高橋慶彦さん以来でしょ。慶彦さんは2年目だったけど、同じ広島のレジェンド遊撃手に次ぐ記録なんだからすごい……いや、違うか。小園は3人目、間に定岡徹久がいた。惜しい……。

でも、3人とも広島というのは、面白いな。

前回の一軍は勝敗に直結する手痛いエラーもあったし、守備の不安は本人も話していたけど、特にセカンド、ショートは最初から完璧に守れるはずはない。

野村謙二郎も入ったころは下手だったが、我慢して使っていた。横浜時代の村田修一もとんでもないタイムリーエラーが多かったけど、使い続けて成長した。

失策はされちゃ嫌だが、びびってるといつまでも使えない。代打で結果を出すのは、スペシャリストでも大変だしね。

小園にスタメンでリベンジの機会を与えてほしいな。俺はミスも野球の魅力の一つだと思う。それを取り返そうと必死に取り組む姿もまた、ファンの心に届くと思うんだ。

そういえば、気になった記事が一つあった。アメリカの独立リーグのオールスターで、ストライク、ボールのジャッジまでトラックマンが測定したというもの。

MLBも関心を持っているらしいね。

まあ、審判が失業したらかわいそうだな、とも思ったが、それ以上に感じたのは、これは本当に野球というスポーツ、そしてビジネスの進化につながるのかな、ということ。

今メジャーは守備位置もデータに従って極端に変えているし、人間が考える余地がどんどん減っている。

俺は古い人間かもしれないけど、なんか嫌だな。(写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

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