セ・リーグの首位争いが激化している。シーズン序盤は巨人が好調だったが徐々に広島が調子を上げて首位に立った。広島は一時貯金を14も積み上げるなど、リーグ4連覇を予感させたが交流戦前に大崩れ。
交流戦ではなんと最下位に終わり、巨人に首位を明け渡した。
しかし、ここに来て今度は巨人が崩れ始め、DeNAと絶不調だった広島が猛追している。今後の展開が読めない混戦模様だが、仮に広島が優勝した場合は、「交流戦最下位からの優勝」という初記録が生まれるのだ。
過去の交流戦最下位チームと最終順位は?
交流戦が始まった2005年から昨年の2018年までの交流戦最下位チームと、その年のリーグ最終順位は以下のようになっている。
・2005年 楽天 ⇒ リーグ6位
・2006年 オリックス ⇒ リーグ5位
・2007年 広島 ⇒ リーグ5位
・2008年 横浜 ⇒ リーグ6位
・2009年 横浜 ⇒ リーグ6位
・2010年 横浜 ⇒ リーグ6位
・2011年 広島 ⇒ リーグ5位
・2012年 ヤクルト ⇒ リーグ3位
・2013年 DeNA ⇒ リーグ5位
・2014年 広島 ⇒ リーグ3位
・2015年 DeNA ⇒ リーグ6位
・2016年 オリックス ⇒ リーグ6位
・2017年 ヤクルト ⇒ リーグ6位
・2018年 楽天 ⇒ リーグ6位
交流戦最下位チームのリーグ最終順位は、2012年のヤクルトと2014年の広島の3位が最高で、そのほかは5位が4度、6位が8度と、ほとんどの場合が下位に沈んでいる。それだけ交流戦で最下位になることはリーグ順位に悪影響を及ぼすのだ。
2019年の交流戦では広島が5勝12敗1分で最下位。交流戦の真っただ中の6月18日に首位から陥落した。その後も一時期はリーグ5位まで順位を落としたが、そこから一気に盛り返して8月7日終了時点で首位巨人に2ゲーム差まで迫っている。
現在2位のDeNAも調子が良く、横浜時代から21年ぶりのリーグ優勝に向けて気合が入っている状況。巨人も調子を落としているとはいえ、その底力は侮れない。
広島が4連覇を果たすには、まだまだ越えないといけない壁は高い。それでも、交流戦最下位からの優勝という史上初の快挙はぜひとも目にしたいところ。広島ナインの奮起に期待したい。(文=中田ボンベ@dcp、写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)