カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

鬼軍曹・大下剛史さんの恐怖が生んだ?初ホームラン/新井貴浩コラム

2019年9月5日

鬼軍曹・大下剛史さんの恐怖が生んだ?初ホームラン/新井貴浩コラム

前回は鬼軍曹・大下剛史さんの指導で二軍に行きたくてたまらなかったお話をしましたが、そういえば、プロ初本塁打は、大下さんのおかげと言っていいかもしれません。

6月6日、浜松での中日戦でした。私は、ヒザを痛めて欠場した江藤智さんに代わり、七番・ファーストで初のスタメン出場をしました。

4回表無死一、三塁のチャンスで打席が回り、初本塁打です。ただ、単純にうれしいだけの思い出ではありません。先ほども触れたように、私は常々、大下さんから「ストライクは全部振れ。見逃すな」と言われていたんですが、このときは緊張もあって、ファーストストライクの甘い球を見逃してしまったんですよ。すぐベンチから「バカたれ!」と大下さんが怒鳴る。地方球場だったこともあり、それがまたよく響いた。これでさらに緊張した私は、こともあろうに次のクソボールを空振りしてしまった。すぐさま、「このクソバカが!」と殺気立った怒声……。私は「次を見逃したら殺される」と思って、なかば目をつぶって振ったらホームランです。

ベンチに戻って、さすがの大下さんもほめてくれるかなと思ったら「バカたれ!」とまた怒られました。たぶん、本当はすごく喜んでいてくれたと思うんですけどね。

当時は、本当に怖かったし、殺されちゃうのかと思ったときもありましたが、それはすべて当時の話で、いまは大下さんに感謝しかありません。箸にも棒にもかからない、体がでかいだけのルーキーの私に、たくさんのチャンスをくれた。私にとってはかけがえのない経験でした。大下さんがいなかったら今の私はない。それは断言できます。不器用な私は、あのときダメでも使ってもらったことで、プロの一軍の球に段々慣れていくこともできました。

大学の後輩だからと、ひいきするような方ではないと思います。私の中に少しでも可能性があると思ってくれたから、あれほど厳しく指導してくれたんだと思っています。

ただ、大下さんから、そのときのことを聞いたことはありません。そういう人じゃありませんので。

引退するときは、発表前に連絡しました。すると、いつものぶっきらぼうな感じながら、

「おお、やめるんか。よう頑張ったのお。ええ引き際じゃないか」

と言っていただきました。初めてほめてもらいました。

個性派で絶対にブレない人でした。怖いけど、かっこいい人です。ありがとうございました! 大下さんのおかげで、私は19年間、頑張れました。感謝です!

(※引用元 週刊ベースボール

関連記事

新井貴浩監督の「SNS下手」が話題に、思わぬ「障害」との指摘も…

新井貴浩監督の「SNS下手」が話題に、思わぬ「障害」との指摘も…

いよいよセ・リーグ各球団も31日に一斉に開幕する。リーグ3連覇を狙うヤクルトの牙城を崩す球団は現れるか、また新任の岡田彰布監督率いる阪神、新井貴浩監督率いる広島がどんな野球を見せてくれるか、ファンも楽 …

上本崇司、6ポジションを守り自己最多出場/ユーティリティーの極意

上本崇司、6ポジションを守り自己最多出場/ユーティリティーの極意

今年31歳となった上本崇司が、ユーティリティープレーヤーとして存在感を発揮している。守備固めや、代走での起用が多い中で、体を張ったプレーでチームをもり立てている。10月20日時点で、今季守備についたポ …

誠也、米スカウトから争奪戦?熱愛報道が関係して、本人は消極的か…

誠也、米スカウトから争奪戦?熱愛報道が関係して、本人は消極的か…

「世界一奪還」で、侍ジャパンの主役が完全に交代した。韓国との決勝戦で反撃の適時打も放ち、打率4割4分4厘、本塁打3、打点13と大会トップの成績を収めた鈴木誠也(25=広島)が、“侍ジャパンの顔”となっ …

Archives by Month

新着記事