プロ11年目。會澤翼は大きな職務を背負った。2018年シーズンから選手会長に就任。11月27日の選手会納会で選出され、壇上であいさつした。
「カープの武器は一体感。より良いチームのために必死になって頑張っていきたい。3連覇、日本一へ向けて頑張っていきましょう」
今季は自己最多となる106試合に出場。初のベストナインにも選出された男に、重責が任された。捕手だけに投手とのコミュニケーションは普段から取っている。若手、ベテラン、主力、控えを結ぶ役割が期待される。
選手会長就任は、前任の小窪哲也からの指名だった。小窪は16年から2年の任期をまっとう。選手を集めてミーティングを行うなど、誰とも分け隔てなく接し、時には厳しい言葉を投げかけるなどチームをまとめた。
連覇の陰の立役者としてチーム内だけでなく球団からも絶大な支持を誇った。その小窪が「會澤しかいない」と指名。副会長として小窪の行動を近くで学び、時に背中を押すなど支えてきた。
兄貴肌だった小窪の後任となり、「小窪さんのやってきたことを受け継ぎ、より良いものを目指してやっていきたい」と語った。
若いチームで、キャプテン制を敷いていない広島だけに、選手会長の存在は極めて重要となる。球団とのパイプ役としても「言いにくいことも言っていかないといけない」と自覚がにじむ。
目標は3連覇と、日本一。個人目標はひとまず横に置き、會澤選手会長が、チームをひとつにする。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)