新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れているプロ野球だが、早く球場で応援歌を歌いたいと願っているファンも多いことだろう。そんなプロ野球応援歌のトリビアを紹介しよう。
ヤクルトスワローズの応援歌『東京音頭』に合わせてファンは歌いながら傘を振り上げるが、なぜ「傘」なのかはあまり知られていない。元ヤクルト球団関係者が明かす。
「金田正一さんが投げていた国鉄スワローズ時代の1950年代初頭、ファンが少なく閑古鳥が鳴いた神宮球場で、たった1人でも応援していた球団公認の応援団長・岡田正泰さんが始めたそうです。
ある日、試合中に雨が降ってきた。応援仲間が雨傘をさすと、少ない人数でも大応援団に見えると気づき、晴れの日でも傘をさすようにしたそうです」
広島カープのホーム戦では、7回裏の攻撃前に『それ行けカープ~若き鯉たち~』を歌う。
お披露目されたのは1975年。もともとは当時の古葉竹識監督が歌う予定だったが、直前に地元ラジオ局のDJで歌手の塩見大治郎氏に代わったという。古葉氏本人が言う。
「歌には自信がありましたし、直前までやる気マンマンでした。でも僕の声だと、チームの成績が悪くなったらファンが歌ってくれなくなっちゃう。それで思い直したんです。
応援歌はベンチで聞いても気持ちいいもんです。球場がひとつになるというかね。今でも口ずさむし、塩見さんに変わってもらって良かったと思いますよ」
2013年秋に44年ぶりに再結成したザ・タイガース。沢田研二は筋金入りの虎党で、同年のCSで敗退した阪神に檄を飛ばすかのように『六甲おろし』ロックバージョンを熱唱した。
(※引用元 NEWSポストセブン)