カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

選手分析/カープ背番号18・森下暢仁「真っ向勝負の黄金ルーキー」

2021年1月1日

選手分析/カープ背番号18・森下暢仁「真っ向勝負の黄金ルーキー」

大学No.1投手

“大学No.1投手”の称号はだてではなかった。昨年のドラフト1位で広島に入団した森下暢仁。1年目から開幕ローテーション入りを果たすと、シーズンを通して安定した投球を続け、リーグ2位の防御率1.91をマーク。

大瀬良大地、ジョンソン、野村祐輔ら主力投手が軒並み故障や不振に苦しんだ中、エース級の活躍でチームを支えた。

そんな森下の最大の強みが、高い奪三振能力だ。今季は122回2/3を投げ、124個の三振を奪取。9イニングあたりの奪三振数は、最多奪三振のタイトルに輝いた中日・大野雄大をしのぐ数値だった。では、なぜ森下は1年目から三振の山を築くことができたのだろうか。

投球スタイルは「ゾーン内で勝負」

まず注目したいのが、ゾーン別の投球割合だ。今季の森下は、全投球の52.9%をストライクゾーンに投じていた。

これはリーグ平均を4ポイントほど上回り、リーグでも屈指の高さである。ストライクゾーンからボールゾーンへ曲げたり落としたりするよりも、ゾーン内で勝負するのが森下の投球スタイルなのだろう。

一方で、ゾーン内で勝負するということは、当然ながら痛打を浴びるリスクも高くなる。だが、森下のストライクゾーンへの投球は、空振りを奪ったり、ファウルを打たせたりする確率が高く、そもそも打球が前に飛びにくいのだ。

ゾーン内の投球がインプレー打球になったのは24.1%で、これは100投球回以上の投手ではリーグで最も低い数値だった。

背番号18を継承

投球の多くをストライクゾーンに集め、それを前に飛ばさせない。となれば、三振の数が増えるのは当然の帰結といえる。事実、今季の森下は124奪三振中、74個をストライクゾーンで奪っており、これはリーグでも最多だった。ストライクゾーンに投じる制球力と、ストライクゾーンで勝負できるボールの精度。その両方を併せ持つ森下は、やはり並大抵の新人ではない。

広島の背番号18といえば、現監督の佐々岡真司から、2度の沢村賞に輝いた前田健太(現ミネソタ・ツインズ)へと受け継がれてきた歴史がある。森下自身も、入団会見では「本当に重みのある背番号」と語っていたが、今季の活躍ぶりからは、そんなプレッシャーはみじんも感じさせない。偉大なエースナンバーの継承者は、来季もマウンドで躍動することだろう。

(※引用元 SPAIA

関連記事

K・ジョンソン、歴代助っ人「最多勝」【プロ野球去り行く戦士たち】

K・ジョンソン、歴代助っ人「最多勝」【プロ野球去り行く戦士たち】

外国人投手として史上2人目の沢村賞獲得 クリス・ジョンソンは2015年に米大リーグ・ツインズから広島に入団。来日初登板で1安打無四球の完封勝利を挙げるなど、安定した投球でローテーションを守り、最優秀防 …

広島カープ、リーグ4連覇危機の『本当の元凶』は投手陣の救世主不在

広島カープ、リーグ4連覇危機の『本当の元凶』は投手陣の救世主不在

リーグ4連覇危機に立たされている広島の本当の元凶は、投手陣の救世主不在だ。球団史上初のリーグ3連覇の要因は、予期せぬ投手が大活躍。四半世紀ぶり優勝の16年は野村、連覇の17年は薮田、3連覇の18年は大 …

開幕スタメン!菊地&小園の二遊間コンビが広島の『顔』になれるか?

開幕スタメン!菊地&小園の二遊間コンビが広島の『顔』になれるか?

広島カープ戦力分析2024 世代交代は着実に進行中!投打に「柱」が生まれれば面白い 昨季は前評判こそ芳しくなかったものの、新井貴浩新監督のもとキャンプから「チームは家族」を合言葉に団結。開幕4連敗を喫 …

Archives by Month

新着記事