新労使協定を巡り対立しているMLB機構(オーナー側)と選手会の交渉が1日(日本時間2日)、米ニューヨークで行われたが、合意には至らなかった。昨年12月にオーナー側がロックアウトを敢行して以来、選手契約は凍結されたまま。この現状について、ポスティングシステムを使いメジャー移籍を目指す広島・鈴木誠也外野手が、自身のインスタグラムで心境を吐露した。
また、メジャー移籍情報を扱う「MLB Trade Rumors」は、ダルビッシュ有投手が所属するサンディゴ・パドレスが鈴木獲得に乗り出す可能性について報じた。
ダル所属のパドレスも争奪戦参加か
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1時間を超える話し合いも徒労に終わったようだ。最低賃金、調停前選手への共同資金ボーナス、年俸総額に対する贅沢税の増額などを求めていた選手会は、妥協案を提示。しかし、オーナー側は首を縦に振ることなく、隔たりは解消されないまま。状況の改善は見通せず、米スポーツ専門サイト「The Athletic」によれば、未解決の議題が多く「春季キャンプは遅れそうだ」と報じた。
ロックアウトが解除されない以上、契約交渉は凍結されたまま。去就が見通せない状況にある鈴木は自身のインタグラムを更新し、心境をつづった。「この時期に自分がキャンプに行ってないことがすごく不思議な気持ちです!正直カープのユニホームを着れないことみんなと野球ができないことが寂しいです!素晴らしいチームメイトに出会えたこと本当に僕の宝物です!」と、まずは1日にキャンプインした前チームメートに感謝。注目の新天地については、「まだなにもきまってませーーーーーーん笑 皆さんあんまり報道を信じすぎないでくださいね笑 ちゃんと決まったらまた僕の口から皆さんにちゃんと報告しますのでそれまで少々お待ちくださいませ」とユーモアたっぷりに記した上で、進展がないことを示唆した。
また、メジャーの移籍情報を扱う「MLB Trade Rumors」は、パドレスが鈴木獲得に乗り出す可能性を指摘した。パドレスは外野手とDHに欠員があり、ニック・カステヤノス(シンシナティ・レッズからFA)をターゲットにしていたようだが、ロックアウト明けには鈴木争奪戦に加わるかもしれないとした。
記事は、鈴木の移籍先としてサンフランシスコ・ジャイアンツとシアトル・マリナーズが本命視されていることを認めた上で、昨季のパドレスについて言及。平均以上のレギュラーが3人(フェルナンド・タティスJr.、マニー・マチャド、ジェイク・クロネンワース)しかいなかったとし、ここに日本の強打者である鈴木を加えることができれば、夢のあるラインアップができるとした。
いずれにせよ、新労使協定が締結へ向けて進まない限り、鈴木の契約はもとより、キャンプ、そして開幕も大幅に遅れることになる。一刻も早い決着を願うばかりだ。
(※引用元 SPREAD)