広島は30日のヤクルト戦(マツダ)に1ー5と敗れて3連敗。レギュラーシーズン1試合を残して4年連続のBクラスとなる5位が確定した。
先発の九里が誤算だった。3回にキブレハンに3ランを浴びるなど、今季最短の3回3失点で降板。大瀬良、森下を含め「先発3本柱」でCS切符どりに臨んだが、くしくも3連敗と苦い結果に終わった。
5位が確定した試合後、佐々岡監督は「選手は一生懸命頑張ってくれた。最後までファンの皆さんが諦めずに信じて期待していたことを思うと、こういう結果になって申し訳ない気持ちです」と責任を受け止めた。
4年連続Bクラスとなった背景にはストロングポイントの投手陣がうまく機能しなかったことにもある。
今季は開幕6連勝を決めるなど、5月中旬には一時首位に立った。大瀬良、森下、九里、床田など安定した力を発揮する先発陣に加え、抑えには栗林がいることで一時は好調だったが、開幕投手を務めた大瀬良は不振で2度の離脱、勝ち頭だった左腕、床田が8月上旬に右足首骨折で離脱などの不運もあり、どんどんチームは失速していった。
一方2020年からチームの指揮を執り、5位、4位、5位と低迷するチームを率いる佐々岡監督にも厳しい目が向けられている。
「投手陣でも特定の選手には厳しく当たる一方で、思い入れなのか、失敗しても起用し続ける選手もいるなど起用にムラがあった。失敗すると自分の責任と認めるのはいいが、結果としてチームを浮上させられなかった」(放送関係者)
9月23日の阪神戦に中継ぎとして登板した中崎は2点を追う6回に登板。先頭の原口に中越え二塁打、続く佐藤輝に2ランを被弾。続いて梅野に左前打を浴びた時点で降板となった。一死も取れず傷を広げたが「中崎は8月にも1回持たず降板となった試合後に抹消となっています。今季は勝負どころで力を発揮できず、苦しいシーズンとなったが佐々岡監督はこだわり続けた」(同)
中崎は今季28試合に登板し、2勝5敗7ホールド、防御率6・46。
そしてチームはこんな状況とあって、佐々岡監督の「次」にも目が向けられている。
「目玉は最近は丁寧な解説でも好評なOBの新井貴浩氏です。生え抜きOBながら、他球団も経験。色々苦労もしてきたことで選手に寄り添った指導が期待できます」(同)
ほかにも鉄人、金本知憲氏、過去にはチーム3連覇も成し遂げた功労者、緒方考市氏の再登板など、様々な名前が浮上している。
リーグ3連覇を果たし、黄金時代といわれたときからすでに4年が経過した。再度、本腰を入れてチーム立て直しの時期にきているのは間違いないようだ。
(※引用元 CoCoKARA)