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代表落選も?侍Jを長年支えてきた坂本、山田、菊池の「微妙な立場」

2022年12月31日

代表落選も?侍Jを長年支えてきた坂本、山田、菊池の「微妙な立場」

代表内定メンバーの中に、常連3選手の名前はなかった。

来年3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のことだ。村上宗隆(ヤクルト)、源田壮亮(西武)や近藤健介(ソフトバンク)ら、すでに何人かの選手の選出が報じられているが、その中に山田哲人(ヤクルト)、坂本勇人(巨人)、菊池涼介(広島)ら、「侍ジャパンの顔」として近年の日の丸を支えた選手の名前がないのだ。

3大会ぶりの世界一を目指す侍ジャパンは今回、歴代最高クラスの陣容を整える見込みが高い。大谷翔平(エンジェルス)、ダルビッシュ有(パドレス)が参戦を表明。メジャー1年目を終えたばかりの鈴木誠也(カブス)も参加が決まっていて、かつてないほどの盛り上がりを見せている。

もともと、メジャー組が参戦を表明するまでは、若い世代が世界へアピールする機会という位置付けが濃厚だった。来オフにメジャー挑戦が濃厚な山本由伸(オリックス)を筆頭に、昨季、日本人登録選手最多本塁打記録を更新した村上、28年ぶりの完全試合を達成した佐々木朗希(ロッテ)らが世界を相手にどれほどの腕前を見せるかが注目されていた。

しかし、初めて侍ジャパンの監督に就任した栗山英樹監督の存在もあって、メジャー組が続々と参戦。来季からメジャーに挑戦する吉田正尚(レッドソックス)や千賀滉大(メッツ)も出場を希望するなど、一気に世界奪還へ向けての機運が高まりつつあるのだ。

そんな状況で、「置いてきぼり」のような状況になっているのが、常連の3人だ。

山田、坂本、菊池涼の3人のこれまでの侍ジャパンでの活躍は改めて記すまでもない。

山田は14年の日米野球で初めて代表入り。プレミア12、WBC、五輪など数々の大舞台に出場し、すべての大会で本塁打を放った。昨年の東京五輪でのMVP獲得も記憶に新しい。代表では1番に入る機会も多く、核弾頭として打線を牽引してきた。

しかし、昨季はキャプテンとしてリーグ2連覇に貢献したものの、打率は規定打席到達年ではキャリア最低の.243。日本シリーズでも、オリックス投手陣のストレートにやや苦戦を強いられ、3度のトリプルスリーを獲得したスーパースターにはやや陰りが見える。

坂本は12年に初めて代表入り。13年のWBCからは国際大会の常連メンバーになった。17年の第4回WBCでは出塁率.481と活躍し、昨年の東京五輪では決勝を除く全試合で打点を挙げて大会ベストナインにも輝いた。チームでも、16年にセ・リーグの遊撃手としては初の首位打者を獲得。19年には40本塁打、20年には通算2000本安打を達成している。

だが、昨季は相次ぐ故障に私生活の問題も重なって力を発揮できなかった。出場83試合はレギュラー定着後最少で、4年連続&計7度受賞していたベストナインの座も明け渡した。

菊池は10年連続ゴールデングラブ賞獲得という偉業を達成。球界屈指の二塁守備力を誇る。代表では15年の第1回プレミア12からレギュラーを獲得。17年のWBCでは再三再四好プレーを披露。二次リーグ初戦のオランダ戦でのファインプレーは同大会のハイライトシーンでもあった。傑出した打撃力はなくとも、守備での貢献度の高さから「外せない選手」との評価を得ていた。

だが、今回のWBCに関してはこれまでと事情が違う。

山田が守る二塁手のポジションには、若い牧秀悟(DeNA)が台頭。浅村栄斗(楽天)も控え、彼らが2ポジションを守れる分の遅れをとっている。加えて、大谷の参戦も少なからず影響を与えている。というのも、大谷が野手として出場する場合はDH固定起用が濃厚だ。そうなった場合、過去の国際大会でそうしていたように、DHを複数選手で回すということができなくなる。

山田は一塁を守った経験もあるが、浅村、牧に比べて経験値が少なすぎる。大谷をDH固定と考えた場合は牧、浅村の方が使い勝手がいい。菊池に関しても同じで、二塁しか守れないために起用が限られてしまう。

一方、坂本は本来なら落選は考えにくい選手だ。そもそも現在の日本球界は遊撃手の人材が不足している。源田と対になる右打者で、経験も豊富な坂本の存在感は貴重なのだが、いかんせん、昨季のパフォーマンスが悪すぎた。故障や私生活の問題で調子を落としただけなのか、それとも選手としてのピークを過ぎたのか。判断がしづらいのである。

実績十分の3人を斬るという選択肢は容易ではないはずだ。とはいえ、今年のサッカーW杯で代表の常連選手をサムライブルーから外した森保ジャパンが結果を残したように、世代交代には抗うことはできない事実という側面もある。

ベテランの経験と存在感に賭けるのか。それとも、チーム構成のバランスを優先するのか。栗山監督の「決断」が注目される。(氏原英明)

(※引用元 THE DIGEST

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