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最強助っ人・ラミレスが欠場を直訴したほど「イヤだった投手5人」!

2023年1月13日

最強助っ人・ラミレスが欠場を直訴したほど「イヤだった投手5人」!

【「2種類のフォーク」、「大きく曲がるスライダー」に大苦戦】

――さて、今回はラミレスさんが「現役時代に対戦していてイヤだった投手」を5人挙げていただきたいと思います。真っ先に浮かぶのは誰でしょうか?

ラミレス まずは黒田博樹さん(元広島、ヤンキースなど)ですね。彼のフォークには手も足も出なかった。あんなフォークはアメリカでは見たことがなかったですから。来日1年目の2001年に、僕は9連続三振を喫しましたよ(苦笑)。

――黒田投手のフォークは、他の投手とはどのように違うんですか?

ラミレス 全然違います。彼のフォークボールは2種類あって、右バッターのインコースにツーシームのように食い込んでくるボールと、アウトコースに逃げていくボール。実は、最初の対戦ではホームランを打ったんですが、そこから9連続三振。まったくバットに当たる気がしなかったな(苦笑)。途中までは同じ軌道で向かってくるのに、手元で急に外側に落ちたり、内側に落ちたり……。ボールが細かく動いていましたね。

――「黒田対策」はどのようにしたのですか?

ラミレス 来日1年目に、当時のヤクルト・若松勉監督に「あのフォークは打てない」って相談したら、「じゃあ、振らなければいいんじゃない?」と言われました。そして、八重樫幸雄コーチと「ステイバック、ステイバック」を合言葉に、体重を後ろに残す、前に突っ込まない練習を続けました。それで少しは対応できるようにはなったけど、やっぱり黒田投手のフォークは難しかったですね。

――では、2人目は誰でしょう?

ラミレス 当時、中日ドラゴンズのエースだった野口茂樹さんですね。実は、彼にも9打席連続三振を喫しているんです(苦笑)。左ピッチャーで、あんなにすごいスライダーを投げる投手は見たことがない。

――そんなに大きく曲がるんですか?

ラミレス 彼のスライダーも2種類ありました。右打者の僕から見て、ひとつはアウトコースのボールゾーンから、バックドアでストライクゾーンに入ってくるもの。もうひとつは、僕に当たりそうなぐらいインコースのひざ元に食い込んでくるもの。どちらも回転がいいから、一度止まって、そこから急激に曲がってくるように見えるんです。予告先発で「明日は野口だ」ってわかったとき、若松監督に起用してほしくないことを直訴したこともありますよ。

――何と言ったのですか?

ラミレス 「若松さん、今日の試合、勝ちたいですよね?」と切り出して、「勝利するためにひとつだけいい方法があります。僕を使わないことです」と(笑)。でも、若松監督は「いやいや、頑張って!」と言って僕を使ってくれたけど、やっぱり打てなかったですね。

【ダルビッシュ有は「近くで投げているように見える」】

――最高のやりとりですね(笑)。では、3人目を挙げてください。

ラミレス 3人目は、交流戦で対戦した北海道日本ハムファイターズ時代のダルビッシュ有投手(現サンディエゴ・パドレス)です。彼はスライダーがすごくよかった。やはり、ダルビッシュ投手の場合も2種類を投げ分けていて、ひとつは緩くて大きく曲がるソフトなもの。もうひとつは、スピードが速くて、切れ味のいいハードなスライダー。どちらも本当にすごかった。それに、彼の場合は背が高くて手足も長いから、ものすごく近くから投げてくるように感じるので、すごく厄介でした。

――やはり長身投手の場合、ピッチャーマウンドからホームベースまでの18・44mが、実際の距離よりも近く感じられるものなのですか?

ラミレス もちろん、他にも背の高い投手はいました。でも、多くの投手は投げる時に、センター方向に一度大きく利き腕を引いて投げるので遠くからボールが来るように感じますが、ダルビッシュ投手の場合はそこから「お前の顔に目がけて投げるぞ」という雰囲気で近づいてきて、打者からするとかなり手前でリリースするようなイメージなんです。それに加えて2種類のスライダーを投げ分けてくるし、さらに当時としては最速の部類に入る155キロ前後のストレートも投げてくる。本当に大変なピッチャーでした(笑)。

――では、4人目をお願いします。

ラミレス 4人目は、現・横浜DeNAベイスターズ監督の三浦大輔さんです。三浦さんの特徴は何といっても、めちゃくちゃ遅いカーブ。見たこともないスローカーブの後にカットボールやシンカーを投げてくる。自分の球種の特徴を理解した上で、相手打者が嫌がる攻め方をしてくる、本当に対戦したくないピッチャーでした。

――確かに山なりに近いスローカーブは、外国人バッターにはさらに有効そうに見えました。

ラミレス おそらく、あのスローカーブは日本人打者にはほとんど投げずに、外国人打者相手に投げていたと思います。ワンボール・ワンストライク、ツーボール・ツーストライク、あるいはスリーボール・ツーストライクのフルカウントといった、バッターが打ち気にはやっている時にあのボールを投げてくる。バッターは待てないから、ボールを追いかけてしまって体勢を崩して打ち損じてしまうんです。彼の思うツボでした(苦笑)。三浦投手の時も、ヤクルトベンチからは僕に対して「ステイバック」の指示が出ていました。

――どうしても上体が突っ込んでしまうから、「ステイバック」が大切になるんですね。

ラミレス 理屈はもちろんわかっているんです。八重樫バッティングコーチからも、「センター返し、センター返し」と言われ続けました。でも、内心では「わかってるけど、打てないんだよ!」と思っていましたね(笑)。

【一度、ダグアウトを通過してから曲がってくるカーブ】

――それでは、最後の5人目を挙げてください。

ラミレス 5人目は山本昌さん(元中日)ですね。彼の場合はバックドアの緩いカーブ。リリースした瞬間、一度ファースト側ベンチのほうに曲がって、”ダグアウトの中を通過してから”右バッターのインコースに食い込んでくる。大げさかもしれませんが、本当にそんなイメージなんですよ。ストレートはそんなに速くないので、「今日は打てそうだ」と思って試合に臨むのに、試合後には打てなくてイライラしていることが多かったです(笑)。

――山本昌投手のすごさはどこにあるのでしょう?

ラミレス 今言った緩いカーブと、ツーシームが絶妙でした。バットに当たったとしても、セカンドゴロかライトフライ。打てそうで打てないから余計にフラストレーションが溜まるんです。彼はきっと、速いボールを投げようと思えば投げられたと思います。でも、長くプロ野球の世界で活躍するために、あるいは長いペナントレースを万全のコンディションで乗り切るために、あえて全力の速いボールを投げず、緩急を織り交ぜながら変化球のコンビネーションで抑えていくことを選んだのだと思います。

――日本球界だけでも通算2017安打を放ち、名球会入りしているラミレスさんにも、これだけの苦手投手がいたんですね。

ラミレス 来日してから数年間はいろいろな投手に苦しめられましたが、ヤクルト時代の若松監督、八重樫コーチからいろいろアドバイスをもらいながら、自分でも一生懸命練習しました。あとは自己投資というのか、カメラやDVDプレイヤーを自費で揃えて、相手投手の研究を徹底的に行ないました。そうしたことが少しずつ結果になっていきましたが……ここで挙げた5人の投手たちは、やっぱりイヤでしたね(笑)。

(※引用元 web Sportiva

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