〝新井さん旋風〟恐るるに足らず! 阪神が首位攻防第3ラウンド、30日の広島戦(甲子園)も快勝し2勝1分けで首位の座を堅守した。破竹の10連勝で乗り込んできた赤ヘル軍団を返り討ちにした岡田彰布監督(65)は、敵将の新井貴浩新監督(46)の采配まで皮肉る追い打ちで格の違いを見せつけた。
前夜は4時間56分の総力戦で延長引き分け。試合前のメンバー交換で、「おい、今日は長い試合はアカンで!」とドスを効かせた岡田監督に、かつての教え子の新井監督がひるんだわけではなかろうが、この日は3時間切りの締まった試合に。
苦しんだ7月を快勝で締めて月間勝ち越しを決め、いざ8月の長期ロードへ。岡田監督は「ずっと外ばかりの試合だったから、最初は名古屋だし久しぶりに涼しい所でできるのが一番。選手が楽にはなる」とナインの体調を優しく気遣いつつ、やはり采配の話になると歯に衣着せない。
「(絶好調の)広島の印象というてもどうなんやろなあ。あんまりよう分からんかったわ」とジャブをかましてから、8回に2点差に迫られてなお無死一、二塁で、今カード好調の小園に犠打を命じた相手ベンチに〝感謝〟。「ちゃんとバントしてくれたから良かったよ。俺やったら打たしとったけどなあ。(2点差で)まだ分からんわけやから。小園に打たれた方が怖かったわ」と手堅い新井采配を皮肉った。
さらに阪神が3回に先制した場面を振り返り、相手ベンチが守備位置を前進させたり、また下げたりして「なあ、よう分からんかった。だからそういうこと(結果的に点を許す)やん」とぴしゃり。勝てばなんとでも言える…かもしれないが、勢いに乗る新井カープに1勝も許さず蹴散らした日くらい、上から目線のどんでん節全開でもバチは当たるまい。(岩﨑正範)
(※引用元 夕刊フジ)