広島・菊池涼介内野手(33)が夕刊フジの単独インタビューに応じ、昨年11月に発表されたプロ野球の守備の名手を表彰する「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」セ・リーグ二塁手部門で、リーグ新記録の11年連続受賞を3票差で惜しくも逃した心境を激白。
自身が本命視していたのは、快挙を阻んだ阪神・中野拓夢内野手(27)ではなく、巨人・吉川尚輝内野手(28)だったとも明かし、二塁守備の真髄を大いに語った。(山戸英州)
――セ二塁手部門の記者投票は中野が110票、自身が107票、吉川が70票の順だった
「僕は賞を獲るのは(吉川)尚輝だと思っていたね。めちゃくちゃすごい選手。守備指標とか詳しくないけど、そこの数値も1番だと聞いたので『じゃあもう尚輝じゃん』ってね」
――吉川のすごさとは
「守備範囲が広い。ただ送球がダメだったというプレーもいくつかあったと思う。送球がうまくなればもっとアウトを取れると思う。併殺でも『あっ、尚輝投げられてないの!?』ってのもあったしね。そこをクリアできればめちゃくちゃいい成績が出る」
――受賞したのは中野
「中野君は遊撃から二塁にコンバートされた中でよくやったと思うし、上手いし、全(143)試合出場でリーグ優勝、日本一に貢献。まあ妥当かな。僕もプロ2年目に遊撃から二塁にコンバートされた経験があるけど、本当に苦労した。カバーリングをどこに行ったらいいのか、慌てて全部併殺を狙ったり。(配転初年度の)2013年は19失策したし。それと比較したら中野君は格段に上手い。記者は見てるんだなと思いますよ」
――記者投票の結果、自身は3票及ばず
「僕はそんな試合数、出ていないし(120試合)。記者投票にはいろいろな意見があるけど、ずっと続いてきたことだし、それでいいんじゃないですか。各種指標を組み込むなら、それはそれでいいと思うし、選手の立場としてはよく分からない」
――今年は奪冠したい
「プロは年々、上手くなる。尚輝もそうだろうし、中野君も自信をつけて今年、一層よくなると思うよ。自分は年齢を重ねて、監督の意向もあり、休みながらの試合出場、1軍帯同になる。中野君は今年もフル出場するだろうし、それにはかなわないけど、僕は守備で球団から年俸をいただいてきた身なので、そこは貢献できるようにグラウンドに立ちたい。やっぱり100試合は超えないと、有資格者には入ってこないと思うし。去年はシーズン途中で離脱したけど、自宅でテレビ中継を見ていてやっぱり『出たいな』と強く思ったし。それが現役選手」
(※引用元 夕刊フジ)