親友3人覆面座談会(下)
広島のセ・リーグ3連覇の原動力となった菊池涼介内野手(28)。その素顔を親友3人が素顔を明かす集中企画最終回。(構成・山戸英州)
--菊池選手はどんな人物か
B「誰よりも気遣いをするし、感受性が豊か。いろんなことによく気が付くよ。野球関係以外の人とも積極的に接触するタイプで、好奇心が旺盛なんだと思う。カープの主力選手ともなれば、広島の街を歩けば指差されることが多くて、家に閉じこもりがちになる選手もいるけど、可能な限り外に出て、信用できる一般人の仲間からいろんな情報を収集している。だから、いろんなアイデアが湧くよね」
--今季限りで引退した新井選手も、菊池選手について「周りを見る目にたけている。プレーだけでなく、後輩に対しても目を配り、チームの成長に大きな役割を果たしている」と感心していた
A「それはグラウンドの外でも一緒。めちゃくちゃ周りが見えている。年上、年下関係なく、雑談の中にも新しい情報を常に求めている」
C「最近、モノをひとつ買うにしても、ちゃんと意味を見いだすようになったところは成長したかなと思う。前はあれもこれも欲しがることがあったけど、今は『本当に必要なものか』を考えて、流行に即座に飛びつくクセがなくなった。バランスの取り方がうまくなった」
B「われわれ野球の素人にも優しいよね。キクに打撃について聞いても、『言ってもどうせわからないだろう』みたいに偉ぶることがなく、丁寧に教えてくれる。他のプロ野球選手とお会いすることもあるけど、ああいう選手はなかなかいない。そんなところが俺は本当に好きなんだよね」
C「俺にとってキクは“夢”。俺は彼より10歳上で、子供の頃に1991年のリーグ優勝とか“強いカープ”をギリギリ見ている。90年生まれのキク自身は弱いカープしか見てこなかったと思うけど、縁あって彼と出会えて、カープの3連覇にも立ち会えた。今後キクがどんな人生を歩むかは分からないけど、それを含めて俺の“夢”になったよ」=おわり
(※引用元 夕刊フジ)