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原監督、緒方監督に『上から目線』!「私が監督の時は強くなかった」

2019年1月22日

原監督、緒方監督に『上から目線』!「私が監督の時は強くなかった」

今季巨人が球団史上ワースト新記録の5年連続V逸を阻止するためには、セ・リーグ3連覇中の広島にストップをかけねばならない。昨季はその広島相手に球団史上初めて、同一カードで2年連続の2ケタ負け越しを食らうなど、トラウマ級の苦手意識を植え付けられている。

天敵克服へ心強いのは、4年ぶりに復帰した原辰徳監督(60)のブレない“上から目線”だ。いまだ赤ヘル軍団に対しても、精神面で圧倒的優位に立つ総大将が、G戦士が忘れかけた常勝軍団のプライドを呼び起こす。(笹森倫)

「まだ相手を見るより、自分のチームをどう戦う“軍”にするか。まずはその作業。ジャイアンツというチームをしっかりつくる」

18日に行われたスタッフ会議後、広島対策を問われた原監督はそう応じて、報道陣に肩すかしを食わせた。

伏線は1年前の会議の内容にある。2017年に広島に7勝18敗と大きく負け越したことを受け、球団首脳が「打倒広島」を厳命。高橋由伸前監督をはじめ首脳陣も強い対抗意識を隠さなかった。ところが昨季も7勝17敗1分と返り討ち。今季こそ雪辱を、という周囲の思いをよそに若大将は泰然自若だったのだ。

実は昨秋の監督復帰以来、この姿勢は一貫している。イベントで広島をどう倒すかと話題を振られても、「私が(監督で)いたときはそんなに強くなかった」と公言。むしろ当時は逆に、広島側に苦手意識を抱かせてきた自負がある。

近い例では巨人が最後に優勝した14年終盤、広島との天王山で3連勝し、とどめを刺した。今オフ広島からFA加入した丸も、巨人の勝負強さを強烈に印象づけられたと語る。当時広島のベンチコーチ(ヘッド格)で翌15年に昇格した緒方監督は、16年から3連覇中。だがこの栄華さえ、原監督は自分が現場を離れていたゆえの出来事ととらえている節がある。

巨人の特別顧問職にあった18年初春。前年の広島2連覇に触れ、「近年いいチームになってきた。僕が監督のときは大したことなかったが、ハングリーで若さを前面に出したチームづくりが功を奏している」とほめつつ、クライマックスシリーズで下克上された失態も見逃さなかった。

先発投手を中継ぎで使うDeNA・ラミレス監督の奇策に屈した緒方監督を、「相手チームに少しひねったような用兵、戦術をされるとすごく弱い」と酷評。16年の日本シリーズでも同様に「日本ハムの栗山監督にやられた」と指摘した。

そして昨秋、広島はみたび日本一を逃した。日本シリーズでソフトバンクに敗れると、復帰直後の原監督は「あっけなかったねって言うのは失礼だけど、そんな感じはあったな。やっぱり打てなかったんじゃない?」と感想を漏らし、助っ人打者の起用法が明暗を分けたと分析。

「ああいう短期決戦って、外国人みたいな、『俺は知ったこっちゃねえ』みたいに野球をする人にすごい強さを感じるときがある」と語り、25本塁打のバティスタを使い切れなかった用兵を惜しんだ。

指揮官としてのキャリアで、緒方監督に気後れするところは何らない。背景にあるのは名門の強烈なプライド。そして選手時代から対戦を繰り返して培われた「広島、何する者ぞ」と格下認定するマウンティングだ。

今オフの丸獲りの理由を「ジャイアンツは素晴らしいと思った選手に、しっかり手を挙げる。そういうものが野球界の発展につながると思う」と使命感で説明。自ら出馬した丸との交渉でも下手に出ることはなく、「まだ半分も終わっていない野球人生。新たな世界で自分を高める後押しをする」と口説いた。重圧の強い人気球団で活躍してこそ、一流の野球人に成長できるという論法だ。

丸の優勝経験が巨人にもたらすプラス効果を問われても、「ジャイアンツの選手もたくさん持っている」と反論。自軍の歴戦の猛者たちへの敬意を忘れなかった。こうした姿勢を見ていると、4年も優勝から遠ざかった球団が、V3の強豪から2年連続MVPの選手に来てもらった構図を忘れそうになる。

広島はこの3年間、ライバルを寄せ付けない強さを誇り、巨人はまともに優勝争いすらさせてもらえなかった。だが、強敵を前にしても、過剰な敬意や卑屈な姿勢は自軍のプラスにならないことを、原監督はよく知っている。09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を率い、メジャーのスター揃いの米国や、アマ最強軍団キューバを破った世界一の実績が、何よりの説得力となる。

その広島とは開幕戦でいきなり激突。相手ベンチに戻ってきた原監督の姿を見て、緒方監督はほんの数年前まで抱いていた恐怖感がぶり返すかもしれない。一方、いかに若大将が威勢よく笛を吹けど、グラウンドで実際に戦うG戦士たちが踊らず、という事態もあり得る。赤ヘル軍団の猛威にボロボロにされた、常勝軍団の誇りと自信を呼び起こす“再洗脳”が、指揮官にとって手始めの大仕事といえそうだ。

(※引用元 夕刊フジ

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