カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

川端順、『バターボール』で85年の新人王に/1980年代の名選手

2019年3月25日

川端順、『バターボール』で85年の新人王に/1980年代の名選手

パームボールの変形

「川端だから“バターボール”じゃ」

1980年代の中盤から広島で正捕手を務めた達川光男のネーミングは実に安直(?)だったが、85年の新人王に輝いた川端順が投じた変化球の球筋は複雑だった。鳴門高から法大、東芝を経て、ドラフト1位で84年に広島へ入団。1年目から15試合に登板して1勝1セーブも、社会人を経た新人としては、また“投手王国”を擁して優勝、日本一へと駆け上がった広島にあっては、伸び悩んだといえるかもしれない。実際、新人王の権利を残して、翌85年を迎えている。

このとき、取り組んだのがフォームの改良と変化球の研究だ。まず、クロスステップをやめて、左足をオープン気味に開くように。直球のスピードが一軍で投げる投手としては平均的だったため、左腕を使うことを意識して、球速アップも狙った。また、エースの北別府学からアドバイスを受けて内角へのシュートを増やす一方、チームの先輩で84年に最優秀防御率を獲得した小林誠二のパームボールを観察。巨人のカムストックが投げるスクリューボールも参考に、編み出したのが“バターボール”(“バタボール”とも)だった。

握りは明らかにされていないが、パームボールの変形で、独特の軌道で沈み込む。プロ2年目の大ブレークを呼び込んだ魔球だ。全体的にバランスが良く、変化球を投げるのに向いているフォームが完成したことも魔球の威力を支えたと言える。いったんタメを作ってから、左腕を大きく振り上げ、その反動を利用して右腕を引き出すのが特徴だった。

85年5月6日の大洋戦(広島市民)に完投してシーズン初勝利。その後は主に先発が崩れた後のロングリリーフで勝ち星を稼いだと思えば、先発のマウンドに戻って完投勝利を挙げるなど、ありとあらゆる場面で投げまくった。前半戦は巨人の斎藤雅樹と防御率のトップを争う。終盤に中日の小松辰雄が驚異的な追い上げを見せて最優秀防御率はならなかったが、9月25日の大洋戦(横浜)でプロ初完封を記録、その後も1完封を含む4連勝など、失速したわけではなかった。

最終的には11勝7セーブ、リーグ2位の防御率2.72。そして、ヤクルトの広沢克己や法大の後輩でもある阪神の木戸克彦を抑えて新人王に。“投手王国”は、さらに厚みを増した。

87年はリリーフのみで規定投球回に到達

86年は故障に苦しんでいた津田恒実が完全復活を果たしたシーズン。主に津田へとつなぐセットアッパーとして防御率2.41の安定感でチームのリーグ優勝を支えた。西武との日本シリーズでも第1戦(広島市民)で8回表からリリーフ。シーズン終盤は右ヒジ痛で登板がなかったこともあり、西武の“偵察隊”に見られていない“秘密兵器”でもあり、“バターボール”が西武の打線を翻弄する。試合は9回裏に広島が同点に追いついたことで延長戦に突入。そのまま14回まで無失点で投げ抜いたことで、この日本シリーズは史上初の第8戦にもつれこむことになった。

すべてリリーフのマウンドで57試合に投げまくった翌87年は規定投球回にも到達して、2度目のリーグ2位となる防御率2.42に、2度目の2ケタ10勝でリーグトップの勝率.833。印象的だったのは旋風を巻き起こしたヤクルトのホーナーとの対決で、多くの投手が対戦を避ける中、1本塁打は許したものの、9打数1安打3三振と抑え込んでいる。

その翌88年からは規定投球回到達はなかったが、リリーバーとして安定感を維持。89年からは3年連続で防御率2点台と結果を残している。「津田のために」とチームが結束したVイヤーの91年も28試合の登板で5勝1セーブ、防御率2.36。だが、翌92年に3勝6敗と負け越し、防御率も4点台で終わると、オフに球団からコーチ就任を要請される。まだまだ働けるという思いはあったが、

「カープで現役生活を終わりたかったので」

と現役を引退して、二軍の投手コーチに就任。その後はフロントに転じて、リーグ連覇を果たした2017年まで務めている。(写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

関連記事

チンピラ・誠也に追従して、野間もメンチ切り…お馴染み仲良しコンビ

チンピラ・誠也に追従して、野間もメンチ切り…お馴染み仲良しコンビ

広島東洋カープの「仲良しコンビ」といえば、鈴木誠也選手と野間峻祥選手を思い浮かべるファンも多いだろう。公私共に親しいことでも有名だ。 カープのキャンプの様子を投稿する公式インスラグラムアカウントにて、 …

カープ女子、3連覇お預けに…ガックリ「明日は、みんな仕事だよ~」

カープ女子、3連覇お預けに…ガックリ「明日は、みんな仕事だよ~」

プロ野球セ・リーグの優勝マジックを「1」としていた広島は24日、本拠地マツダスタジアムでDeNAに敗れた。2位のヤクルトも勝ったため、球団初の3連覇決定は、25日以降にお預けとなった。 東京都内でもこ …

誠也、3連覇へ「来季は4番でフル出場」!ケガして気付いた大切なこと

誠也、3連覇へ「来季は4番でフル出場」!ケガして気付いた大切なこと

肩を借りてグラウンドに現れた。広島・鈴木だ。右くるぶし骨折、三角じん帯損傷のリハビリ中だが、ギプス固定した足で広島から来た。胴上げの輪に笑顔で加わり、ファンへのあいさつには野間らに支えられて向かった。 …