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最下位転落『丸の喪失』だけじゃない、本領を発揮できていない理由は

2019年4月9日

最下位転落『丸の喪失』だけじゃない、本領を発揮できていない理由は

4連覇を目指す緒方カープがつまづいた。4月7日の阪神戦を落とし、開幕カードの巨人戦から数えて、「3カード連続負け越し」となった。これは2010年以来、9年ぶりの屈辱だ。

試合後、緒方孝市監督(50)が記者会見を拒否したのは既報通りだが、「借金3、単独最下位」はひどすぎる。開幕前、広島を優勝候補に挙げるプロ野球解説者は少なくなかった。つまり、「3番・丸」を失っても、十分に優勝を狙える戦力が整っているわけだ。緒方カープが本領を発揮できないでいる理由は――。

「高信二ヘッドコーチ、東出輝裕打撃コーチが名指しで非難していたのが、5番の松山でした。初回、一死満塁の好機で併殺打。完封勝利の阪神・西勇輝が走者をためた数少ない場面で、もし、初回に得点を挙げていたら、違う展開になっていたというのが、広島首脳陣の見方でした」(スポーツ紙記者)

敗因を個人に押しつけたわけではないが、この証言は意味深い。

松山竜平(33)はこれまでも5番に入ることが多かった。去年までの広島といえば、「タナキクマル」とも称された田中、菊池、丸の1番から3番までが出塁し、ここで得点シーンが作られていた。3番・丸は昨季、97打点を挙げている。

それに対し、今年の広島はまだ打線が固定されていない。同日、3番に入ったのは野間峻祥。野間は丸のようなロングヒッターではなく、俊足を武器とし、出塁率で勝負するタイプだ。

つまり、丸がいなくなって、これまで3人で相手投手にプレッシャーをかけていたのが、4番・鈴木誠也(24)、松山の2人になり、得点力そのものも落ちてしまったというわけだ。鈴木で走者を返し切れなかったときの重責を、5番バッターの松山一人に負わされたかっこうだ。

「丸の人的補償で巨人から引き抜いた長野久義(34)が、まだ本来の当たりを取り戻していません。広島に移籍し、結果を出さなければと頑張っているのは本当ですが」(前出・スポーツ記者)

4月4日の中日戦だった。ヒットが出れば逆転という場面で長野に打席が回ってきた。9回表無死二、三塁。結果は、三振。試合も負けてしまった。

「丸が流出した後、広島球団は若手の育成、長野の獲得でそのマイナス分はなくなったと言い続けてきました。いったん、流出の痛手はあったと認め、打線変更など、そのマイナス分を補う策を講じるべき」(球界関係者)

セ・リーグ出身で、緒方監督と同世代のプロ野球解説者がこう言う。

「緒方監督に対し、短期決戦が苦手だと評価する声もあります。クライマックスシリーズ、日本シリーズで負けてきたからです。しかし、長丁場のペナントレースを戦うには長けた指揮官です。不振の選手もけっこう我慢して使うので。その不振だった選手が調子を取り戻してまた活躍する。広島というチームにはそういう強さがある」

名指しで非難された松山だが、広島首脳陣は「次はやってもらわないと」と付け加えていた。一方で、特定の選手に負担を集中させないための打線再編案も出ている。緒方監督にとっては、今後も胃の痛くなる試合ばかりになりそうだ。(飯山満)

(※引用元 リアルライブ

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