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4月17日以降の広島はどこが変わった?急上昇を数字で検証してみた

2019年5月21日

4月17日以降の広島はどこが変わった?急上昇を数字で検証してみた

得点力がアップ

王者がいよいよ目を覚ました。4月16日終了時点では借金8(首位と7ゲーム差)の最下位に沈んでいた広島が、そこから8連勝、そのあといったんは4連敗もあったが、またここへきて5月11日から19日まで7連勝(20日現在も連勝継続中)と勢いに乗って勝ち続け(4月17日以降、20勝6敗1分け)、あっという間に首位・巨人とゲーム差なしに迫ってきた。

そこで今回は、4月16日時点の成績とそれ以降の成績を比較し、カープの急浮上のすごさを数字から浮き彫りにしてみたい。

まず攻撃のほうから。打率を見てみると、4月16日終了時点ではチーム打率は.207と2割かつかつ。これが4月17日以降は.264となっているのだから攻撃力の急上昇は明らかだ。平均得点は、4月16日までが2.94、4月17日以降が4.56。1試合当たり約1.6点、得点力がアップしている。

個人の打率を見ても、4月16日までは1割台だったのが、4月17日以降は3割打者またはそれに近い成績、という選手も少なくない。會澤翼は4月16日までは打率.195だったが、4月17日以降は.313、バティスタは.129だったのが、4月17日以降は.299になっているのだから、これも1割打者が3割打者に変身したといえるだろう。

また、菊池涼介も4月16日までは打率.250、4月17日以降は.333と大きく打率を上げている。

四番の鈴木誠也は序盤戦は孤軍奮闘の印象があったが、それでも4月16日までは打率.275、4月17日以降は.376と1割以上打率が上がっている。ここに4月16日まで.212で、4月17日以降は.284と上げてきた西川龍馬が加わり、二番から六番あたりまでをこれら上昇カーブを描いた選手で固めたことで、切れ目のない打線が出来上がった。

4月16日時点では出場3試合だった磯村嘉孝が4月17日以降では11試合で打率.381と、六番に入っても十分な成績を残しているのも見逃せない。主に一番を打っている野間峻祥は、4月16日までが打率.302、4月17日以降が.281と少し下げているが、いい状態はキープしている。

外国人左腕の復調

そして投手陣。実はこちらの改善ぶりもすごい。4月16日まではチーム防御率4.37、その時点でリーグ5位だったのが、4月17日以降は防御率2.28と、2点台前半をたたき出しているのだ。通算でも5月20日時点での防御率3.04はリーグトップだ。

何と言ってもジョンソン、フランスアの両外国人左腕の復調が大きい。4月16日時点で、ジョンソンは0勝2敗、防御率9.82、フランスアは0勝1敗2ホールド、防御率7.20だったが、4月17日以降は、ジョンソンは3勝1敗、防御率1.33、フランスアは4勝0敗4ホールドの防御率1.80だ。

序盤戦の投手陣を支えた大瀬良大地、床田寛樹も、4月17日以降も堅調で、なお防御率を下げている。

また、4月23日から先発ローテーションに加わったアドゥワ誠が、以降2勝を挙げ、防御率1.59と奮闘しているのも大きい。先発陣では、野村祐輔が4月16日時点よりそれ以降の防御率が悪くなっているので、このあたりと、今後6連戦になった時の6人目の先発投手(現状、九里亜蓮、山口翔あたりが候補か)がカギになってくるだろう。

あとは、攻撃陣で、現状好調な選手が少し調子が落ちたときに、4月17日以降もそれ以前と横ばいに近い感じが続いている選手たち(それぞれ打率が、田中広輔.180→.170、安部友裕.244→.234、松山竜平.171→.150、長野久義.167→.209)が、調子を上げてカバーできるかどうか。

これだけチームが調子を上げてきても、まだ本領発揮できていない選手の名前がこれだけ挙がる層の厚さは、むしろ逆に、今後カープが優勝争いを繰り広げていく可能性を十分示しているともいえるだろう。(文=藤本泰祐、写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

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