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緒方監督の『鉄拳制裁』をデーブ大久保、野村克也らはどう見るか?

2019年8月6日

緒方監督の『鉄拳制裁』をデーブ大久保、野村克也らはどう見るか?

広島カープに降ってわいた暴力騒動。野間峻祥の怠惰走塁を叱責する過程で、緒方孝市監督(50)の“掌底連打”が炸裂したとされる。この件を先達や批評家はどう見るか。

監督としてカープを史上初のリーグVと日本一に導いた古葉竹識氏は、

「今回の暴力についてはちょろっと噂では聞きましたよ。昔は僕も試合中、少しは選手に手を出すことがありましたが、試合後は厳しく言うことはなかった。今、カープはチケットがなかなか取れないほどファンから愛されています。試合後に監督が選手に暴力を振るったと聞いたら、ファンはどう思うでしょうか」

当時を知る記者がベンチ裏での“横顔”に触れて、

「確かに古葉さんは『試合中』に相当厳しかった。選手がちょっとしたミスをしても、ベンチ裏の通路の方に連れて行って、“殴る蹴る”を喰らわせていたようです。達川光男とか高橋慶彦がよくターゲットになり、山本浩二はそれほどではなかったようですが」

西武の2軍打撃コーチ時代の10年、菊池雄星に暴力を振るったとして解雇されたデーブ大久保こと大久保博元氏は、もちろん反対派。

「僕が若い頃には『ブチ魔』と呼ばれるコーチがいた。ボールを両手に持ってそれで何発も殴られるから、顔面中にボールの縫い目状のアザができる。自分も雄星にしてしまったことは反省しています。ケガをしている、入団間もない選手としては相応しくない態度を取ったので平手で頭をパチンとやったのですが、やはり暴力は絶対にいけません」

「話せばわかるじゃん」

次に、生まれ故郷が広島でカープのコーチを務めた経験もある広岡達朗氏は、

「俺は一回も選手を殴ったことはありません。ちゃんと言えば、分かってもらえるものなんです」

と言うものの、暴力“一部容認派”だ。

「ヤクルト監督時代、若松(勉)が“足が悪くて”と言い訳して練習に遅れてきたり、移動のバスで缶ビールを飲んでたりしたことがありました。俺は、“お前、ウチにいなくていいよ”とだけ言ったんです。そうしたらすぐに態度を改めた」

言葉の暴力と言えなくもないが、それはともかく、

「今の監督は勉強が足りないですよね。俺はオフの日も合気道や居合、様々な『道』の長のところに話を聞きに行ったりし、それで威厳を保つことができた。更に、選手を指導するのはまずコーチであって、コーチが正しいプレーを教えていなかったのなら、監督はコーチをぶん殴るべきだった。言っても分からんくらい余程のことがあったら、手を出すのは仕方ない。上手くなってもらいたいと思っているわけですから」

ジャーナリストの徳岡孝夫氏は暴力“全面肯定派”。

「一生懸命走らないかん時にそうしないで、どうやったら相手に勝てるのか。怠慢走塁は野球の精神を冒涜している。南海ホークスの野村監督に聞いてみろって。“怠慢走塁で殴るのは当たり前だ”って言うだろう」

“南海の野村監督”こと、野村克也氏に尋ねると、

「昔の野球の監督って軍隊経験者が多かったから、軍隊式の指導で選手をよく殴っていたよな。ワシら、鶴岡(一人・元南海監督)によく殴られたよ。でも俺はそういうのが大嫌いだった。暴力はいけないよ。野蛮だから。プロ野球だよ。話せばわかるじゃん」

これを徳岡氏に振ると、

「まあ今はそう言うのかもな……。ただ、私の考え方は単純明快。監督はボヤボヤしている奴をぶん殴るために雇われているんです」

親子そのもの

脚本家の橋田壽賀子さんは女学校時代を振り返って、

「兵隊さんを励ます『慰問文』が宿題に出て、それを親に書いてもらったのがバレたことがありました。その時に“ちゃんと書いてこい”とキツく叱られたことで、国語が好きになったんです。人の心を打つような文章を書こうと思うようになり、女子大の国文科、早稲田の国文科を経て、今は文章を扱う仕事をしています。厳しく叱ってくれるというのは有難いもの。きちんと理由があれば、時に手が出てしまうのも仕方がないのではないでしょうか」

とし、暴力が押しなべてダメになった理由について、

「事なかれ主義のせいだと思います。どこまでが暴力でどこからが愛のムチかの判断が難しく、判断する責任を放棄しているのではないかと感じてしまいます」

確かに組織を率いる者には、信賞必罰の指導が求められるべきではあるまいか。

元カープコーチでOB会長を務める安仁屋宗八氏は全面的に緒方監督を擁護し、

「自分が2軍監督をしていた時、期待する選手には手も足も出しましたよ。それで1軍に上がっていった選手が何人もいます。でも、来年クビになるような選手には手を出さなかった。期待していないわけですから。(球団が下した)厳重注意は要らないですよ。監督は当たり前のことをしただけですから。チームは家族。監督と選手は親子そのもの。家族内の細かなことを外に晒す必要がありますか?」

大手芸能事務所の件でも耳にした喩え話である。

11連敗は達川政権時の99年以来で、その年の成績は5位。一方、月間20勝したチームはみな2位以上の結果に。愛のムチは生きるか――。

(※引用元 デイリー新潮

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