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長野に「2割バッター」「悔しかったら打ってみろ」ヤジ男と本人応酬

2019年9月1日

長野に「2割バッター」「悔しかったら打ってみろ」ヤジ男と本人応酬

東京ドームで行われたプロ野球・広島東洋カープ対読売ジャイアンツ戦前、男性客が練習中の広島・長野久義外野手に対して「どうせ打てないでしょコイツ」「どうしようもないね」などとヤジを浴びせ続け、長野選手も反応する一幕があった。

その場面の一部を撮影した動画もツイッター上で拡散しており、ヤジとそれを諫める声、長野選手の返しなど、事の次第が収められている。居合わせた客によると、男性客は「唐突にヤジを始めた」という。何が起きていたのか。

周囲のファンからも注意されながら…

試合は2019年8月29日の広島対巨人戦。ツイッターでは18時のプレーボール前、グラウンドでバッティング練習をする広島の選手・コーチらと、バックネット裏からヤジを浴びせる男性客の動画が投稿された。

冒頭、男性客が「いやコイツが勝手に来たんだからさ」「どうせ打てないでしょコイツ」などと大声で言いながらグラウンドに向かって指をさす。見かねた他のファンが「迷惑かけんなよ。分かんねえのか」「こいつとか言うんじゃない」「選手に迷惑かかってるだろ」と諫める。だが、ヤジの男性客は聞かず、

「みんな拡散しろ拡散しろ。長野2割だってよ」
「いやコイツから言ってきたんだよ、コイツから」
「悔しかったら打ってみろよ?打てねえんだろ、お前もう」

と次々に罵声を浴びせていく。

球場係員とみられる男性から「ちょっと抑えてください」と注意が入ると、ヤジの男性客は「あ、分かりました」と怯んだ。ここで廣瀬純・外野守備・走塁コーチがネット際まで来て「小さいお子さんもいます。大人だと思いますので、分かっているのであれば…」と諭すように話しかけたが、男性客はなおも「いや選手から言ってきたんで」「2割しか打てない」などと言い返した。

周囲のファンが「違うだろ。お前が(ヤジを)飛ばしたんだよ」と反論するなか、廣瀬コーチはもう一度「お願いします。2割でもみんな一生懸命やっています。一番悔しいのは選手です。そこは分かってください」と語りかけた。

「規定(打席)で(打率2割は)俺しかいないよ」

また別の動画では、長野選手がバックネット際まで来てヤジの男性客と向かい合っている。男性客が面と向かって「認識してんだ?認識してんだ?……どうしようもないね」などと言うと、長野選手が「そうよ。どうしようもないよ」と反応。男性客は「いや、あなたのこと俺言ってないから」「2割バッターいっぱいいるから」と肩透かしをするが、長野選手も言い返す。

長野選手「規定(打席)で(打率2割は)俺しかいないよ」
男性客「あ、そうなの?ほーん、そりゃ大変だ」
長野選手「(頷きながら)大変大変」
男性客「そりゃ大変だ」

今季FAで巨人入りした丸佳浩外野手の人的補償で広島に移籍した長野選手だが、29日時点で打率.205、本塁打2本、7打点と不振。7月には2軍落ちも経験した。動画では上記の言葉のあと、長野選手は踵を返して練習に戻っていった。

一連のヤジについてツイッターでは、

「応援してるチームの選手をなぜけなすのかが理解できん」
「これは酷い。野球ファンとしてこれは許せません」
「もっと結果出して欲しいし本人はもっとそう思ってるやろうし こんな奴が球場にいるのが許されない」

などと批判が相次いでいる。

動画の前後で何が起きていたのか。現場でこれらの動画を撮影した客は30日、J-CASTニュースの取材に「長野選手にヤジを飛ばしたきっかけは分かりません。唐突にヤジを始めたので」とする。動画の前にも、男性客が長野選手にひたすら「2割バッター」と言い続けているだけだったという。

また、上記のとおり男性客は「コイツから言ってきたんだよ」としているが「それは嘘です」と断言する。「長野選手が『いま野次を言ったの誰だ!』と聞いたら、男性客は『僕じゃないです』と逃げていました」との一幕もあったという。

ヤジに何度か言い返している長野選手だが、目の前で見ていた印象としては「何か言われても軽く受け流していました」とのこと。また「動画外ですが、最後に男性が『赤いユニホーム似合ってるよ』と言って長野選手が『ありがとう』と答えていましたね」と大事には至らなかったようだ。

東京ドーム「報告書は現時点で上がっていない」

試合会場だった東京ドーム(本社・東京都文京区)の担当者は30日、取材に「球場内で警備を担当している会社から、何かトラブルがあれば後日報告を受けることになっていますが、そのようなヤジを飛ばしていたという報告書は現時点で上がってきていません」と話す。

基本的に周囲の客の迷惑になる行為については警備員・係員が注意する体制になっており、「再三再四の注意にもかかわらず同じ迷惑行為を続けたら、場合によってはご退場いただくこともあります」という。今回の動画のとおりの一幕があっても報告がないことについては、「注意で収まったなら報告が上がらないことはあります。注意で迷惑行為が収まるケースは1試合の間で何度もあり、逐一報告するとなるとかなりの量になってしまいますので」としている。(青木正典)

(※引用元 J-CAST

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