スーパールーキーとなれるか。法大からドラフト2位で宇草孔基が加入した。常総学院高時代は3年春のセンバツに出場し、1試合5盗塁を記録。50メートル走は5秒8と抜群の快足を誇り、本塁打を打てる長打力も兼ね備え、大学日本代表にも選ばれた逸材だ。攻守走を兼ね備えた大卒の即戦力ルーキー。1年目の活躍に対する期待は大きい。
広島の外野手争いは熾(し)烈だ。昨年セ・リーグ首位打者、チームの主砲にして2020年東京五輪の侍ジャパン四番候補の鈴木誠、昨季内野手から外野手に転向し、打率.297、16本塁打を記録した西川、昨年巨人から加入した経験と実績を誇るベテラン・長野、抜群の身体能力でレギュラー定着を狙う野間らが定位置争いのライバルとなる。
1月の新人合同自主トレでフリー打撃を行った際、見守った東出二軍打撃コーチから「インパクトの強さを持っていて、強く振れている。トップがしっかりしていて、リストも利いている。バットのヘッドの走らせ方を知っている」と高い評価を受けた。
新人歯科検診では驚異的な咬合(こうごう)力をみせつけた。新人9人の中でも最もかむ力が強かったのが宇草。結果は1359.08ニュートンで、一般成人男性の約2倍。ピラニアの祖先、メガピラニアに匹敵する。これも身体能力の高さの片りんだ。
プロでの目標は「トリプルスリー」。キャンプ、オープン戦で存在感を示して、開幕一軍、そしてレギュラー奪取を目指す。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)