カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

カープへの移籍で、ゴールデングラブ賞獲得の名手となった『赤松真人』

2017年12月23日

カープ移籍で、ゴールデングラブ賞獲得の名手となった『赤松真人』

大物選手がFA権を行使して移籍してくる代償として、その大物選手の旧所属球団が自分を指名する――。

それは、チームが28人のプロテクトリストから自分を外したから。しかし、それで出場機会が飛躍的に増えるケースもある。人的補償で移籍した印象深い選手を取り上げていく。

横浜戦で見せたビッグプレー

赤松真人のプロ野球人生は、人的補償による移籍で一変したといっていいだろう。

2005年にドラフト6巡目で入団した阪神では、1年目からウエスタン・リーグで首位打者、盗塁王など4冠を獲得。翌06年も打率1位(規定により首位打者は狩野恵輔=阪神)に輝きながら、なかなか一軍での出場機会に恵まれなかった。

3年目の07年もウエスタンで2度目の盗塁王を獲得したが、一軍では28試合どまり。そのオフ、広島から阪神にFA移籍した新井貴浩の人的補償に指名され、広島に移ることになった。

平安高、立命大を経てプロ入りした赤松だが、広島はその赤松を高校時代からマークしていた。そんな縁もあってか移籍1年目から積極的に出場機会を与えられ、赤松はプロ4年目にして自己最多の125試合に出場。

持ち前の俊足好守のみならず、4月29日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初本塁打を先頭打者弾で飾ると、そこから3試合連続アーチと思わぬ長打力も見せつけた。

翌09年は正中堅手として137試合に出場し、初めて規定打席にも到達。ファン投票で初のオールスター出場も果たした。だが、赤松の名を広く知らしめたのは、翌10年8月4日の横浜戦で見せた、あるプレーだ。

村田修一がバックスクリーン横に打ち上げたホームラン性の打球を、フェンスの上によじ登って半身になりながら、ドンピシャのタイミングでナイスキャッチ。「2度とできないプレー」と自画自賛したこのスーパーキャッチのインパクトは、あまりにも強かった。

米国のメディアでも取り上げられるほどで、赤松は「スパイダーマン」の愛称で一躍脚光を浴び、本拠地マツダスタジアムには、このプレーを再現した等身大の人形まで設置された。

この年、初のゴールデン・グラブ賞を獲得した後は、出場が100試合を超えることはなくなったものの、貴重なバイプレーヤーとしての活躍を続けた。

34歳になった16年はスタメンこそなかったが、終盤の代走や守備固めで89試合に出場。14回の企図で12個の盗塁を決めるなど、広島にとって25年ぶりの優勝に貢献した。オフには早期の胃がんが見つかり手術を受けたが、「前向きにしか考えていない」と、復帰を目指している。(写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

関連記事

栗林良吏はなぜあんなに帽子を脱ぐのか?気になりすぎて数えた結果…

栗林良吏はなぜあんなに帽子を脱ぐのか?気になりすぎて数えた結果…

栗林といえば、カープのドラフト1位ルーキーであり、いまや押しも押されもせぬ守護神である。6月13日に惜しくも記録は途絶えたものの、それまで開幕から22試合連続無失点。これはNPBの新人記録であり、カー …

大瀬良大地の一軍復帰で考える『結局(エース)ってなんなのさ』問題

大瀬良大地の一軍復帰で考える『結局(エース)ってなんなのさ』問題

久々に「イーッ」の顔を見たような気がする。 9月2日の対DeNA戦、3週間ぶりに一軍復帰登板した大瀬良大地のことである。大瀬良はこの日、たびたびランナーを出してピンチを背負うものの、要所を締めて7回を …

広島カープが阪神3連戦で1勝もできないのに「余裕」なワケがあった

広島カープが阪神3連戦で1勝もできないのに「余裕」なワケがあった

広島は7月28日から敵地甲子園で阪神との首位攻防戦を2敗1分けと力を発揮できず敗れたが、意外にも表情は明るい。 第3戦の30日も、死球の影響でベンチ待機だった菊池涼介が9試合ぶりに先発復帰して、即適時 …