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入団11年目・堂林の覚醒!監督交代で花開いた『遅咲き選手』の系譜

2020年7月27日

入団11年目・堂林の覚醒!監督交代で花開いた『遅咲き選手』の系譜

入団11年目、今年29歳を迎える広島・堂林翔太が開幕から打ちまくっている。22試合を消化し、打率4割2分9厘、39安打、出塁率4割6分9厘と3部門でセ・リーグトップ(記録は7月22日時点。以下同)。開幕は7番でスタートしたが、7月17日のヤクルト戦から3番に昇格し、いきなり4安打を放った。

2009年、夏の甲子園の優勝投手である中京大中京の堂林は、同年のドラフト会議で広島に2位指名され、打者に転向。3年目の2012年、野村謙二郎監督に開幕スタメンに抜擢され、144試合フル出場を果たす。“飛ばない”と言われた統一球に各打者が苦しむ中、エルドレッドの11本塁打を抑え、チーム最多の14本塁打を記録。三振はリーグ最多の150、失策29という数字も目立ったが、将来のブレイクを感じさせる1年だった。

しかし、翌年以降は伸び悩み、2015年に緒方孝市監督が就任するとともに、出場機会は減っていく。緒方政権下の5年間で、わずか3本塁打しか打てなかった。野球担当記者が話す。

「当然、監督が変わることで選手の出場機会も変わってきます。それぞれの監督に“目指す野球”というものがあり、そこに合致するかどうかで選手起用を見直すようになるのです。1980年代の巨人・王貞治監督は攻撃的な野球を目指していたため、ショートに打力のある鴻野淳基や岡崎郁、勝呂博憲を起用した。しかし、1989年に就任した投手出身の藤田元司監督は守備を重視するため、川相昌弘をレギュラーに抜擢し、岡崎をサードに回した。監督交代は選手起用の変化の大きなきっかけになるんです」(以下同)

佐々岡真司新監督の就任と同時に、堂林が“覚醒”したように、監督交代とともに“遅咲きの大ブレイク”が起こった例は過去にもある。

PL学園の清原和博、桑田真澄の話題で持ち切りだった1985年のドラフト会議で日本ハムに1位指名された広瀬哲朗も、代表的な1人だ。社会人出身の即戦力として高代延博に代わるショートとして期待されたが、同年のドラフト3位である高卒の田中幸雄が2年目から頭角を現し、3年目には全試合出場を果たす。広瀬は守備要員の域を脱しきれず、田中がケガで棒に振った1992年もスタメン出場は限られていた。

「1993年、9年ぶりに復帰した日本ハムの大沢啓二監督が33歳の広瀬哲朗をキャプテンに指名。5月になると、大沢監督は田中の守備に物足りなさを感じたのかレフトに回し、広瀬にショートを任せた。最初の試合で、広瀬はいきなり猛打賞でチームもサヨナラ勝ち。一塁にヘッドスライディングするなど闘志を剥き出しにする広瀬は、大沢親分好みの“チームを鼓舞できる選手”でした」

大沢監督の起用が当たり、この年の日本ハムは1ゲーム差でパ・リーグ2位と躍進し、黄金時代の西武を苦しめた。広瀬は1993年、1994年とベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得し、1996年までレギュラーとしてチームを引っ張った。

30歳で初めて規定打席に達し、33歳で首位打者、38歳でMVPを獲得した和田一浩は“遅咲き”の筆頭と言っていいだろう。神戸製鋼から1996年のドラフト4位で西武に入団した和田は捕手としてスタートを切った。1年目から一軍出場を果たしたが、黄金時代を築いてきた名捕手の伊東勤に加え、1998年にはオリックスからFAで中嶋聡が移籍。捕手としての頭角を現すチャンスは限られていた。和田は捕手だけでなく外野にも挑戦し、2000年には規定打席不足ながら3割6厘を記録し、翌年は16本塁打と長打もある打者に成長した。

「2002年に就任した伊原春樹監督が和田を外野一本に絞らせ、『5番・レフト』で固定した。この起用法が、和田を完全に開花させるきっかけになったのではないでしょうか。

この年の西武には、王貞治と並ぶシーズン55本塁打を放ったカブレラが4番に座っていました。2001年、3番・ローズ、4番・中村紀洋、5番・礒部公一、6番・吉岡雄二を擁する“いてまえ打線”の近鉄に優勝をさらわれた西武は、カブレラの後を打つ5番打者に苦労した。この年、カブレラは10回敬遠され、その次の打者は8打数ノーヒット(2四球)。8月15日のダイエー戦では、10回表2死一塁で4番のカブレラが敬遠され、途中から5番に入っていた村上嵩幸が打ち取られたこともあった。5番は主に高木大成、マクレーン、鈴木健の3人が務めたものの、求められる役目を果たせなかった印象です」

2002年、和田は115試合に出場。そのうち5番を打った108試合では打率3割1分7厘、31本塁打をマークする。カブレラ敬遠後の『5番・和田』は20打席で17打数6安打の3割5分3厘と期待に応えた。前年の“弱点”を克服した西武は独走し、2位の近鉄を16.5ゲーム離して4年ぶりのパ・リーグ優勝に輝く。和田の打力にかけた伊原新監督の采配が的中した格好だ。

和田は同年から統一球が導入される前年の2010年まで、9年で8度の打率3割を記録。2008年にFA移籍した中日でも主軸として活躍し、2010年からの2連覇の立役者となり、43歳の2015年まで現役を続けた。

今年の堂林はレギュラー奪取どころか、タイトル獲得まで期待されるほどの勢いがあり、潜在能力の高さは誰もが認めるところ。乗り越えた壁は、いつか自分を守る盾となる──。これまでの大きな苦労を乗り越えて、“遅咲き”として球史に名を刻めるか。

(※引用元 NEWSポストセブン

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