広島の四番・鈴木誠也のバットが今季も好調だ。7月20日現在、打率.359、7本塁打、21打点。それぞれセ・リーグで3位、3位、4位と打撃三部門で高レベルを誇っている。昨季も打率.335で首位打者を獲得し、28本塁打、87打点をマーク。プレミア12では日本代表の四番を務めて世界一に貢献したが、今季はさらに安定感が高まっているように映る。
何しろ、強いスイングをするのに三振が少ない。今季はここまで109打席に立ち11三振だから三振率(三振数÷打席数)は.101になる計算だ。昨季の鈴木は612打席で81三振。三振率は.132だったから、今季はさらに数字は良化している。ちなみに打撃三部門でセ首位を走る打者の三振率は以下だ。
打率1位=広島・堂林翔太 .156(90打席、14三振)
本塁打1位=巨人・岡本和真 .214(103打席、22三振)
本塁打1位=中日・ビシエド .076(118打席、9三振)
打点1位=ヤクルト・村上宗隆 .202(109打席、22三振)
ビシエドの三振しない技術も素晴らしいが、鈴木もそん色ないだろう。鈴木は追い込まれても簡単に打ち取られない。2ストライク時の成績は45打数15安打、打率.333を誇る。1ストライク時、0ストライク時はそれぞれ2本塁打、1本塁打。2ストライク時に4本塁打しているのも特徴的だ。
進化している鈴木のバット。今季は120試合制と通常より試合数が少ないシーズンだが今後、どこまで数字を積み上げるか楽しみだ。(写真=BBM)
(※引用元 週刊ベースボール)