カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

カープに足りないもの…抑え以外はすべて誤算/川口和久WEBコラム

2021年8月19日

カープに足りないもの…抑え以外はすべて誤算/川口和久WEBコラム

抑え以外すべて誤算

広島の前半戦はまったくいいところがなかった。野球は、投手は先発ローテ、抑え、打者はリードオフマン、四番が固まれば強いと言われるが、よかったのは勝ち星には恵まれなかったけど先発の森下暢仁、あとは抑えの栗林良吏だけだ。

投手陣の大きな誤算が大瀬良大地だったが、後半戦の初戦に1勝。悪いときの変化球に頼るピッチングではなく、真っすぐを軸にした本来のピッチングが戻ってた。これで森下と九里亜連で先発三枚がそろい、よしこれから上がってくるかな、と思ったが、後半戦も、やっぱりもったいない戦いが続いている。

問題は得点力だ。鈴木誠也は打率こそ悪くないが、得点圏打率が.258でしょ。打点40は巨人・岡本和真が83の半分以下だしね。

鈴木は東京五輪日本代表でも四番に座った誰もが認める素晴らしいバッターだが、タナキクマルが機能し、新井貴浩がいた時代とは違い、今はすべての重圧を背負い、迷っているように見える。自分の四番像が見えていないというのかな。

松山竜平、長野久義あたりのベテランが頑張るか、外国人の大砲がいれば彼の景色も違ってくるとは思うけどね。

昔、巨人・長嶋茂雄監督は松井秀喜をなかなか四番にしなかった。もうタイトル争いするくらいの力があっても落合博満さんや清原和博を四番に置いた。

あれも「四番の重圧」というのを十二分に知っていた長嶋さんだからこそだった。結果的に松井はMLBに行くまでの短い期間だったが、巨人不動の四番となった。

打線のもう一つの課題、一、二番は野間峻祥と小園海斗が台頭し、解決する可能性も出てきた。野間はもともと丸佳浩にも匹敵する力があったが、一軍トップレベルの真っすぐと変化球に対処できず、好調が長続きしなかった。今度はどうかな。年齢的にも懸ける思いはあるだろう。

パズルでいえば、カープはあと2つ、3つ埋まれば全体像が見えるところにはいるが、残り試合と借金を考えると、もはや3位も厳しい。

ただ、戦いは今年だけで終わるわけじゃない。まずは、しっかりこのチームの戦う形をつくってほしい。それが回り道のようで近道になるはずだ。

(※引用元 週刊ベースボール

関連記事

ワルで問題児と言われた衣笠祥雄が「鉄人」と呼ばれる男になるまで…

ワルで問題児と言われた衣笠祥雄が「鉄人」と呼ばれる男になるまで…

デッドボールを当てられても表情一つ変えず、若手に笑顔で話しかける—。広島の英雄に対するこんなファンの印象は、ある意味で正しく、ある意味では間違っていた。その知られざる実像に迫る。 広島の英雄・衣笠祥雄 …

菊池、11年連続GG賞ならず心境激白…「吉川尚輝だと思っていた」

菊池、11年連続GG賞ならず心境激白…「吉川尚輝だと思っていた」

広島・菊池涼介内野手(33)が夕刊フジの単独インタビューに応じ、昨年11月に発表されたプロ野球の守備の名手を表彰する「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」セ・リーグ二塁手部門で、リーグ新記録の11年連続 …

前向きの象徴【いつも心に新井『さん』を】/カープ女子からのすすめ

前向きの象徴【いつも心に新井『さん』を】/カープ女子からのすすめ

今シーズン導入された申告敬遠に慣れてしまった自分に寂しさを感じている同志の皆さま、如何お過ごしですか。あれほど「敬遠球をホームランにしたり暴投したりのドラマがなくなる!」と憤っていたのに案外簡単に受け …

新着記事