カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

巨人で代打の神様になれ!長野は古巣で大きな花を咲かせられるのか?

2022年11月10日

巨人で代打の神様になれ!長野は古巣で大きな花を咲かせられるのか?

人間性は抜群の長野

1年間、農業をして思ったが、ほんと大変な仕事だね。最後の収穫まで、とんでもなくたくさんやることがあり、下準備というのが、ものすごく大切になる。

稲にいいことばかりするわけじゃない。一度、水を抜いてストレスをかける時期もあり、それでより丈夫な稲になり、美味しい米ができる。

選手育成との共通点も多いかもしれない。

鳥取に戻って農業を始めただけじゃなく、店も出した。こっちは下準備不足とコロナで思うようにいかず、傷口が広がる前に、早々に撤退したけどね。

開店のときは、それなりに華やかで、球界の知り合いからも花をもらった。ありがたいことに、1人で2つも贈ってくれたカープの現役選手もいたよ。

それが長野久義だ。

長野は丸佳浩がFAで巨人に移籍した際、人的補償としてカープに移った。

それから4年、スタメンをとることはできなかったが、勝負強い打撃とともに、ムードメーカーとして、若い選手の兄貴分として、チームに欠かせぬ存在になり、カープファンからも愛された。

その彼が無償トレードで巨人に戻ることになった。カープの男意気だね。現役最後をカープで送った新井貴浩新監督の意見もあったのかもしれない。

ご存じのとおり、長野は巨人にこだわり、ドラフトで2度、他球団を断ってまで入って来た選手でもある。現役の最終盤、巨人のユニフォームで勝負できて本当によかったと思う。

俺は彼とコーチと選手として何年か一緒にやったが、明るい性格で人当たりもよく、人間性は抜群。なんというのかな、人の気持ちを受け止めてくれる器の大きな男だった。

首位打者も獲っている打撃に関してもこだわりの男で、ベースから離れて構え、スイングアークを大きく取るスタイルを貫いた。打撃コーチが何度も修正を指示していたが、絶対に変えなかった。

経験豊富なバックアップは必要

実際、巨人に必要な戦力となる可能性はある。4位に低迷した巨人の外野は丸を除けば固定できているとは言えず、若手や外国人を起用するにしても経験豊富なバックアップは絶対に必要だ。

最後の勝負どころでの代打も泣き所だった。原辰徳監督も言っていたが、亀井善行がいたらと思う場面は何度もあった。

長野はスタメンで4打席勝負というタイプではあったが、それはもう言える年齢ではない。チームが与えたチャンスをいかに生かし、結果を出すことができるか。それが次のチャンスにもつながっていくと思う。

俺も現役時代、先発失格となってからリリーフに活路を見いだし、1996年は胴上げ投手にもしてもらった。

長野もスタメンで使ってもらえるかどうかは別とし、代打でも結果を出せる準備はしてほしい。実際、20年には代打で4割を超える勝負強さを発揮している。右と左の違いはあるが、亀井のように巨人版の「代打の神様」になる可能性はある。

もう一つは、若手と移籍選手中心になっているジャイアンツの中での影響力だね。彼も移籍選手ではあるが、まだチームを離れて4年だし、巨人愛の強さはみんな知っている。あの人間性で、ちょっとバラバラしていたチームを1つにまとめてくれるだろう。

38歳という年齢はあり、田んぼの水抜きと一緒にはできないが、この4年間が彼の野球人生の大きなプラスになったのは間違いないと思う。

動きを見ていても衰えは感じない。最後か、最後のいくつか前かは分からないけど、今まで一番大きな花を咲かせることはできるはずだ。

選手の花は個人の成績だけじゃないよ。優勝を飾り、仲間の選手やファンが「長野がいてくれたから」「長野が帰ってきてくれたから」と思ったら、それは素晴らしいことだと思う。

長野、来年の君が咲かせる花を楽しみにしているよ。あと、せっかく花をもらったのにゴメン。うちの店は花が咲きませんでした(涙)。(写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

関連記事

正田耕三、本塁打ゼロ&スイッチ初の首位打者/1980年代の名選手

正田耕三、本塁打ゼロ&スイッチ初の首位打者/1980年代の名選手

1980年代。巨人戦テレビ中継が歴代最高を叩き出し、ライバルの阪神はフィーバーに沸き、一方のパ・リーグも西武を中心に新たな時代へと突入しつつあった。時代も昭和から平成へ。激動の時代でもあったが、底抜け …

名コーチ『河田さん』の復帰で、カープが強くなるこれだけの『理由』

名コーチ『河田さん』の復帰で、カープが強くなるこれだけの『理由』

新しい春が来た!希望の春だ!というワケで、新年あけましておめでとうございます。今日はプロ野球にとっての元旦。ついに2021年プロ野球シーズンが開幕しました。幕を開けてしまいました。 今年のカープに期待 …

『カープらしさ』の始まりは、高橋慶彦の現実離れした『アニメ感』

『カープらしさ』の始まりは、高橋慶彦の現実離れした『アニメ感』

7月4日の対スワローズ戦、初回からカープ自慢のタナキクマルが躍動した。まず1番・田中広輔が東京ヤクルトの先発・ブキャナン投手の初球を叩いてレフトスタンドに打ち込む先頭打者本塁打。2番の菊池涼介が左中間 …