巨人・丸佳浩外野手(33)が19日、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを公開した。今季の目標には「個人としては全試合出場する中で、昨シーズンの成績を上回りたいです」ときっぱり。昨年は自身7度目のシーズンフル出場を果たし、打率・272、27本塁打、65打点をマークと充実の結果を残した。
今季が5年契約の最終年となる。節目の年に臨む気持ちを問われると「しっかりと自分の数字を出さないことには、この先ユニホームを着られるかわからない」とした上で続けて「複数年契約を結んでいるからのんびりやっているわけでもないし、今年契約最終年だから気合を入れてやるわけでもない。ずっと一緒、変わらないです」と置かれた立場を冷静に見つめた。
「優勝請負人」として、2018年オフに広島からFAで移籍。19、20年とリーグ連覇を果たしたが、いずれも日本シリーズでソフトバンクに敗れた。そんな丸の願いは「できたら銀座でパレードしたいですね」。自身5度のリーグ優勝はありながらも、日本一経験はまだないとあって、節目の年に達成したいと話した。
また契約最終年を迎える球界きってのヒットマンの去就をめぐって、様々な考察の声が出ている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも経験した野球評論家の高木豊氏が16日までに更新した動画内では今シーズン、FAになる選手をピックアップ。独自の視点で去就に関して見解を示したが、その中で5年契約が終了する丸について、言及する場面もあった。
丸に関しては「カープに戻る可能性もあるよね」とコメント。意図するところとしては「カープは家族的なところがあるよね。新井も戻ったし」と、かつてFAで阪神に移籍しながら、晩年は広島が再度獲得に名乗りをあげた新井貴浩氏(現監督)の例もあげながら、「出戻り」の可能性もあるとした。
ただ、丸は巨人に移籍後、コンスタントに成績を残し、主砲の岡本和とも良い関係性を築いているとした上で「まだまだ丸はできる選手。巨人も引き留めると思うけど」と話した。
基本は「(巨人から)動かないとは思うけど、ワンチャンあるとしたら、広島から声をかけた時に心は揺らぐかなという風に思うけどね」とした。
昨年は安定した成績を残した丸も2021年シーズンは苦しんだ。25打席連続ノーヒット、二軍落ちも経験したときには指揮官の原監督から厳しい「叱咤」を受けたことも話題を集めた。常に結果を求められ続けるシビアな球団とあって、今季の結果次第では広島から声をかけられた時には気持ちが揺らぐ可能性もあると考察した。
今シーズンは慣れ親しんだ中堅から右翼への起用構想も明らかになっている。3季ぶりのV奪回のキーマンとなれるか。背番号「8」の奮起に引き続き、注目が集まる。
(※引用元 CoCoKARA)