セCSファイナルS第3戦(甲子園)は広島が阪神に2-4と敗れた。ファイナルSは3連敗、相手のアドバンテージを含めて0勝4敗でCSファイナルS敗退が決まった。就任1年目ながら2位を獲得と、球界に新風を吹き込んだ新井貴浩監督の1年目シーズンが終わりを告げた。
この日は4回に坂倉将吾の右前適時打で先制。先制点を奪うも直後に先発・床田寛樹が4回二死一、二塁からシェルドン・ノイジーに同点の右前適時打、続く坂本誠志郎にも勝ち越し適時打を浴び、あっという間に逆転を許す。
それでも広島は5回に堂林翔太が同点の左犠飛をマークするなど食い下がるも、2ー2で迎えた6回二死一、二塁で再び坂本に右前適時打を床田が浴びる。結果的にこれが決勝打となり、1点を追う7回にも1死満塁の場面で2番手の矢崎拓也が森下翔太に痛恨の押し出し四球を与え、さらに失点を重ねた。
ここまで「お祭り野球」と題して、勢いのある采配でナインの背中を押してきた新井監督も迎えたファイナルSでは、シーズン同様どっしり構えた阪神の戦いに涙を飲んだ。
一方、この日で2023シーズンが終了。来季を見据えてチームにも動きが出てきそうだ。
チーム内で去就が注目されているのは、国内FA権を持ち越している西川龍馬外野手にもある。昨季、FA権を取得したが新井新監督が誕生したこともあり、行使しなかった経緯がある。
今季は右脇腹痛による離脱期間もあったが、109試合に出場し、打率・305、9本塁打、56打点と2年ぶりの規定打席に到達。リーグ2位の打率を残すなど、球界屈指のバットコントロールを持つとされる好打者が本領発揮、2位に躍進したチームの主力として存在感を示した。
年齢的にも28歳とまだまだ若く、走攻守に優れた選手として知られるだけに、仮に宣言すれば、3年連続V逸しているソフトバンクを始め、複数の球団が興味を示すと見られている。
果たして球界屈指のバットマンは来季どの色のユニホームを着ているのか。今オフ、ストーブリーグのキーマンの一人ともなりそうだ。
(※引用元 CoCoKARA)