広島の栗林良吏投手(27)が20日、沖縄県沖縄市でのキャンプで初めてシート打撃に登板し、磨き直したフォークボールに手応えを得た。
打者5人に対して被安打1、奪三振1。打者の反応から変化を感じたのが「昨シーズン苦しんだフォーク」だった。「ワンバンで振ってくれた。低めには集まっていた」。石原と中村健に投げたフォークはワンバウンドで空振りさせ、バットに当てさせなかった。
昨季は宝刀のフォークが制球、変化ともままならないことが多く、何度も痛打された。オフの自主トレで修正に取り組み、威力を取り戻しつつある。
逆に課題として出たのは「真っすぐ」だった。「空振りが取れなかった。前に飛ばされているのは真っすぐばかり」。カットボール、カーブも投げ、バットに当てられて結果球となったのは全て速球だった。
3月6、7日の侍ジャパンの欧州代表戦メンバーに選ばれているが、昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のような大会ではなく強化の一環。「そこも大事ですけど、開幕も大事」。あくまで3月29日の開幕に照準を合わせて仕上げていく。
(※引用元 中日スポーツ)