カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

北別府学さんは、キャッチボール投法だった!【川口和久コラム】

2018年7月26日

北別府学さんは、キャッチボール投法だった!【川口和久コラム】

針の穴を通すコントロール

俺がカープに入ったのは1981年だけど、当時の若手の筆頭格と言えば、投手が北別府学さん、野手が高橋慶彦さん。2人とも、まだ三篠寮にいて、2人だけが1人部屋で、ほかは2人部屋だった。

北別府さんは1976年、都城農高からカープに入って、そのときはもう、先発ローテでバリバリに投げていた。俺は、すごくかわいがってもらって、食事に連れていってもらったり、ピッチングのアドバイスもいろいろともらった。

2年目のオフだったと思うけど、一度、実家に泊めてもらったこともある。

古い家だったけど、ムチャクチャ大きくてびっくりした。トイレが外にあって、夜は真っ暗だった。その地域には、北別府さんだけじゃなく、西別府さん、東別府さん、南別府さんもいると聞いたけど、ほんとだったのかな。トンナンシャーペイ(東西南北)で、麻雀したら楽しそうだけどね。

北別府さんは、球速自体は大したことはない。たぶん135キロから140キロの間くらいだったと思う。けど、ストレートも変化球も制球力が信じられないほどいいんだ。

シュート、スライダーを使いながら横で攻める人で、俺はストレート、カーブ、チェンジアップとタテに使うタイプだったから、まったく違っていた。

ピッチングフォームは、上半身にはあまり力を入れず、結構、早めに上体が打者のほうを向くんだけど、下半身は逆に後ろにひねる。それで上体を安定させていたんだと思う。

その力感のないフォームから捕手のミットにピシャ、ピシャと確実に投げる。ほとんどミットが動かないからすごい。冗談じゃなく、ほんと1、2センチの誤差で投げていた。よく針の穴を通すコントロールと言うけど、北別府さんは、まさにそれだった。

ヒジから先が柔らかい。リリースの強さがなく、すっと、しなやかに投げる。18.44の距離で、135キロのキャッチボールをしている投手と言えば、イメージしやすいかな。

昔、『巨人の星』で、星飛雄馬が荒れた海の船の上でピッチングをしながら魔球を身につけようとする回があったけど、北別府さんなら船の上でも数ミリの誤差もなかったと思うよ。

打者が圧倒されるようなすごい球があるわけじゃないけど、とにかく失投がないから攻略がすごく難しいピッチャーだった。

天敵は落合博満さん

でも、そんな北別府さんにも天敵がいた。中日時代の落合博満さん。北別府さんは中日戦を得意にしてたけど、落合さんにはだけにはカモにされていた。

「お前の球はどこに行くか分からなかったけど、北別府の球は待っていれば、必ず来るからな」

そう落合さんが言っていたことがある。内のシュートか外のスライダーに網を張って待っていたんだろうね。

でも、投手というのは、内を意識させて外を遠く見せたり、その逆だったりが勝負手でもある。要するに、落合さんには見せ球が通用しなかった、ということ。怖いバッターだよね。

落合さんはバットの芯に当て、ボールをバットに乗せるのがうまい人だった。バットの芯って、実際は数センチ。すごく狭い。

だから北別府さんと落合さんの対戦を見て思ったのは、この2人は何センチ、何ミリの戦いをしてるんだな、ということ。

まさに投球名人と打撃名人の戦いだったね。(写真=BBM)

(※引用元 週刊ベースボール

LINEスタンプ、プカチン(カープ女子)

関連記事

江草が現役ラスト登板、盟友・狩野と対戦で二塁打浴びる

江草が現役ラスト登板、盟友・狩野と対戦で二塁打浴びる

「ウエスタン、阪神-広島」(27日、甲子園)今季限りで引退を表明している広島の江草仁貴投手(37)が現役最後の登板となる引退試合のマウンドに立った。 1点リードの八回。両チームのファンから拍手と歓声が …

カープを支えるクレート通訳『先生デビュー』、動画でスペイン語解説

カープを支えるクレート通訳『先生デビュー』、動画でスペイン語解説

広島のヘンディ・クレート通訳兼ブルペン捕手(34)が“先生デビュー”だ。2月からカープファン倶楽部会員限定のサイト内にある動画「クレート通訳の最高のスペイン語の使い方」に登場。スペイン語を解説している …

田中広輔、遊撃で2年連続のフルイニング出場/斬り込み隊長の矜持

田中広輔、遊撃で2年連続のフルイニング出場/斬り込み隊長の矜持

試合の最後まで、一番・遊撃でグラウンドに立ち続ける。田中広輔は2016年、17年と2年連続のフルイニング出場を達成した。広島の遊撃手としては初の偉業。野村謙二郎氏でも高橋慶彦氏でも到達できなかった領域 …